2008/12/18

レポート執筆指導上のミス

当方の心理学実験演習では、初回のオリエンテーションで
「人様が書いた文章をそのままコピペして使ってはいけません。」
という指導をしている。

実際には、コピペレポートを提出するような学生さんはほとんどいないのだが、コピペ暗黒面の誘惑に学生さんが負けてしまわないように、オリエンテーションでの指導の後も、各実験種目の中で同様の指導を繰り返している。

私が担当したミュラーリヤー錯視の回では、「完璧なミュラーリヤー錯視レポートを書くための手引き」という怪しいタイトルマニュアルを学生さん達に配布した。
このマニュアルに従って書き進めていけば、人の書いたものを探してコピペするよりも、自分の頭を使って作文した方が楽、というか、楽しい、という内容にしたつもりである。

このマニュアルが成功したからかどうかわからないが、人様の書いた文章をそのままコピペした学生は今年度は(今年度も)一人もいなかった(はずだよな?)。

ただし、文章は、である。

文章は自分で考えて作文してくれたようだが、ミュラーリヤー錯視の説明図やら、実験器具(ナカニシヤの教材)に関しては、コピペだらけであった。

「人様の書いた文章や、人様の作成した図をそのままコピペして使ってはいけません。」

と指導すべきであった。

基本的には自分で作図しましょうね。

2008/12/01

フォルダの同期でわじわじーする

Synchronize! X Plus
毎日かならず使うフォルダ同期アプリケーションである。
朝、MacBook Airを使って新幹線内で作業した内容をデスクトップのiMacに反映させる。
帰宅の際には、iMacで作業した内容をMacBook Airに反映させ、新幹線内で仕事の続きをする、というのがいつものパターン(それとは別に、iMacの内容はTimeCapsule上にバックアップしてもいる)。

これまで愛用してきたSynchronize! X Plusであるが、ちょっとだけ不満が出てきた。

一番の問題は、同期中に、SyncTempなるファイルの処理がうまくいかず、途中でストップしてしまうこと。
ダイアログウィンドウにあるRetryボタンを押せば先に進めるのだが、それが何度も何度も繰り返されて鬱陶しい。
あるときから、同期を繰り返す度にSyncTempファイルが増産されるようにもなってしまった(増産される度に、SyncTemp1, SyncTemp2...と末尾の番号が増えていく)。
SyncTempファイルの処理の不具合はメーカーも承知しているようで、上位バージョンのSynchronize! Pro Xでは改良されているはずなのだが、試用版をダウンロードしてみたところ、同じ問題が生じてしまった。完全には解決できていないのだろうか?

毎回大量のファイルを同期させているので、かなり長い間Retryボタンをクリックし続けなければならない場合もある。Skip allというボタンをクリックすれば、同じ問題が生じたときに、それを無視して自動的に先に進んでくれるようにはなっている。しかし、SyncTempファイル以外の重要なファイルで同じ問題が生じた場合には、自動で先送りされてしまってはこまる。だから、skip allボタンはできるだけ使いたくない。結局、画面をひたすら見つめながら、Retryボタンをクリックし続ける羽目に…

また、削除したはずのファイルが復活してしまうこともしばしば。

もし他に良いソフトウェアがあれば乗り換えたいと思っている。

同期ソフトに要求するスペックは以下の通り。
同期させるべきフォルダの容量は、現時点で20Gバイトほどあるので、シンプルに丸ごとバックアップするのは現実的ではない。実際には20Gバイトのファイルの内ごく一部のファイルを変更するだけなので、Macbook AirとiMacの間の差分だけを同期してくれるものが望ましい。
片方で作成、または変更したファイルを、もう片方にコピーしてくれるだけでなく、片方で削除したファイルを、もう片方でも削除してくれるものが良い。
また、LAN上で相手を認識して同期できる必要がある。マシンに直接つないだデバイス上のフォルダとしか同期できないようなものはだめだ。
そして重要なのはめんどくさくないこと。毎回、同期する相手のマシンにログインするためにパスワードを入力しなければいけないなんてことになると、毎日使うものとしては不合格だ。
これらの条件は全て、Synchronize! X Plusではクリアされている。
上に書いた問題点がなければパーフェクトなのだが…

2008/11/28

幽体離脱、盛り上がらず。

以前書いた幽体離脱実験のデモンストレーションを、非常勤先でやってみた。
わざわざ先方まで小道具(ヘッドマウントディスプレイ、カメラ、三脚)をかかえていったのだが学生さんたちの反応はさっぱり。
さっぱり妖精を召還していたんじゃないかと思うくらいさっぱりだった。
「体験してみたい人」という呼びかけに応じたのは一人だけ。

がっかりである。

そんなに幽体離脱ってつまらないだろうか?
ムー的なものに関心が無い人でも、「ちょっとやってみようかな」、ぐらいには思うんじゃないのか?

用意した機材は全部私物であり、せっかく自宅から職場まで持ってきたので、せめて自分一人でもう一度楽しんでみることにした。

実際にやってみると、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の周辺に、自分自身の腕などが見えてしまう。
このことが幽体離脱感をかなり削いでいるようだったので、幽体離脱用HMDを開発。

幽体離脱用HMD

といっても、A4サイズの紙をセロテープで貼り付けただけである。
でも、装着してみるとなかなかいい感じだ。

椅子に座っている自分の姿をHMDに写し、幽体離脱視点を得る。
この状態で、両腕を前にのばしたり、頭の後ろに回したりしながら、指を動かしたり、右手と左手を接触させたりする。
そのときの感覚が体外に飛び出してくれるかどうか…

このとき、衣擦れの音や、指をこすり合わせる音が聞こえると、音源定位が正確にできてしまい、幽体離脱状態が得づらくなるように感じた。

そこで体験方法を改良。
ボールペンを二本持ってきて、左右の手で一本ずつ持ってみた。

幽体離脱用ボールペン

HMDを装着して、幽体離脱視点から自分自身を観察し、左右の手に持ったボールペンをクロスさせてこすり合わせる。このとき、滑り止めのゴムグリップ部分を互いに接触させることで、できるだけ音が生じないようにした。

ボールペンを使うことにしたもう一つの理由。
ボールペンで何かに触れると、ボールペンの先端という体外の位置に触れているという感覚が生じる。これは体外離脱体験と類似した現象であるから、ボールペンで何かに触れるという作業をしていれば、体外離脱体験が生じやすいのではないかと期待した。

まず両腕を前に突き出した状態で、ボールペンのゴムグリップ部分をこすり合わせる。音はほとんどしない。
視覚的にも触覚的にも、ボールペンをこすり合わせているのは自分の「前」である。

次に、ボールペンをこすり合わせながら、両手をゆっくりと自分の頭の後ろに回していく。
このとき、ボールペンをこすり合わせている位置は自分の「後ろ」に移動する。
しかし、幽体離脱視点から見れば「前」である。

視覚と触覚が矛盾したこの状態をしばらく続けていると…

「前」でこすり合わせているような…

と思ったりするが、明確な現象ではないので確信は持てない。
どうだろう?

次に、ボールペン同士をこすり合わせるのをやめて、片方のボールペンのゴムグリップ部分で自分の指や手の甲をこすってみる。

やはり「前」…だろうか?

ときどき、何かの拍子で音を鳴らしてしまうと、音源定位は正確にできてしまうので、「後ろ」なんだということがはっきりわかる。
しかし、「後ろ」だということがはっきりわかる状態と、はっきり分からない状態があるということは、やはり幽体離脱的現象が生じているということなのだろう。

うん、面白い。
面白いじゃないか!

と自分一人で盛り上がってみたが、かえって空しさが強くなってしまったかもしれない(^^;


面白いよねえ?


2008/11/18

スカーフェイスの魅力

Burriss, R., Rowland, H., & AC, L. (in Press). Facial scarring enhances men's attractiveness for short-term relationships. Personality and Individual Differences.

まだ全文がダウンロードできないのですが、顔に傷がある男性は、傷がないよりも女性から見た魅力度がアップする、という話のようです。

キャプテンハーロック!!
ブラックジャック!!
旗本退屈男!!

逆に、男性から見た女性の魅力は傷の有無に影響されなかったとか。
キャプテンエメラルダスは…

日本人を被験者にした場合にも同じ結果が出るでしょうか?
傷萌え属性ってあるんですかね?

2008/10/19

iPhoneで変化の見落とし

iPhoneでchange blindnessが楽しめる無料アプリ、SeeChangeを試してみた。
画像のどこがどう変化したかを当てる、というシンプルな内容なので、うちの娘(5歳)でも楽しむことが出来た。
全部で10問入っていて、すぐに変化した場所がわかったものもあれば、何度も繰り返して見てみないとわからないものもあった。
アハ体験、とか言った方が通りが良いのだろうか?


2008/08/04

伝道アージ

カワセミ
戸田正直先生のアージ理論では、人間の心を、アージと呼ぶ様々なサブシステムの集合体として考える。
アージは、人間のプリミティブな行動を制御するためのプログラムと見なすことができ、例えば、逃走、攻撃、繁殖などに関連した多数のアージが存在すると考えられている。

存在が想定されるアージの中で、「なるほど」と思わされたものに「伝道アージ」がある。これは、自分の得た情報を誰かに伝えたい、という衝動を引き起こすアージプログラムだ。学者なんかをやっているような人間は、この伝道アージが特に高いレベルで活性化しているのであろう。

おそらく伝道アージは、情報を石ころに伝達したくらいでは満足しない。カニやトンボでもだめだろう。
伝道アージを満足させ、その活性化レベルを下げるには、情報の内容を理解し、その価値を評価できるような他者に情報を伝達する必要があるはずだ。
(少なくとも現時点では)そのような他者とは人間ということになるだろう(元々伝道アージは、人間同士のコミュニケーションを促すために存在すると考えられる)。
しかし、人間ではあっても、赤ちゃんでは意味が無く、それなりの知性を備えた誰かでなければならないだろう。

今日は由比町の入山親水公園というところに川遊びに行ってきた。
すでに夕刻となっていたので、我が家の他にはもう一組の親子連れがいるのみであった。
その親子連れもやがて撤収。あたりは蝉の声と水音が響くのみの落ち着いた環境となる。

しばらく経つと、若いカワセミがひょっこりと姿をあらわした。
あわててデジスコを操作するも、すぐに姿を消してしまい、「UMAの目撃証拠写真」レベルのものしか撮影できなかったのは残念。

すぐに私の伝道アージが活性化した。
娘に声をかけ、「UMAの目撃証拠写真」を見せる。

すると、その時点で私の伝道アージの活性度が一挙に下がってしまった。
どうやら私の伝道アージは、5歳の我が娘を、「情報の内容を理解し、その価値を評価できるような他者」と見なしているようだ(少なくともカワセミの情報については)。

そして再度カワセミが登場。
娘は、まつおかたつひでの絵本などで、カワセミがどんな鳥かは既に知っていたが、実際にフィールドで観察したのは初めてだったはず。次はアカショウビンに挑戦しよう。

[おねがい]知覚・認知心理学の実験に参加してください。
すぐに終わる簡単なゲームのようなことをしていただいています。
「急募!」アイコンをクリックすると、大至急データが必要な実験のページが開きます。まずは実験一覧を見たいという方は、「被験者募集中!」アイコンをクリックしてください。
急募! 被験者募集中!

2008/07/03

言語的な不気味の谷?

点心

TSUTAYA DISCASからHEROESが届いた。
ヒロとアンドウの中途半端に流暢な日本語が実に気持ち悪い。
これがもっとド下手な日本語だったらどうとも思わなかったのではないか。

そんなヒロが当初は不快でたまらなかったのだが、
いつの間にか「〜なのサ」という変な言い回しの物まねをしている自分に気づく。
Yattaa!も口癖になりつつある。

もっとヒロの出番が増えればいいのに!

2008/06/25

大きさの恒常性?

Dracula bella

iMacの巨大な24インチディスプレイの前に座っていると、奇妙な感覚が生じる。
ディスプレイが実際には17インチ程度の大きさに感じられ、自分自身が縮んだような気がしてくる。
(iMacディスプレイ下部の、広いアルミ部分がいたずらをしている?)

が、この奇妙な感覚が本当に「自分が縮んだ」ということを反映しているのかどうかは怪しい。
人間のサイズが変動することは、少なくとも短期間には生じないので、そのような自己サイズの変化を知覚するためのメカニズムが存在するとは思えない。

仮に、24インチディスプレイを17インチ程度に感じているのが本当だとすると、何が起こりうるだろうか?
Size-distance constancyを元にして考えることにすると、大きさの方は(なんらかの理由で)確定しているので、観察距離の解釈に影響が出ることになる。
とすれば、自分と24インチディスプレイの間の距離を、実際の距離よりも短く解釈することになる。

そのような距離の過小評価が、奇妙な感覚を生み出している原因なんじゃないでしょうか先生?

先生?

[おねがい]知覚・認知心理学の実験に参加してください。
すぐに終わる簡単なゲームのようなことをしていただいています。
「急募!」アイコンをクリックすると、大至急データが必要な実験のページが開きます。まずは実験一覧を見たいという方は、「被験者募集中!」アイコンをクリックしてください。
急募! 被験者募集中!

2008/06/24

iMacでSheepShaver動かず

桜

職場の新しいメインマシンとして発注していたiMacが到着したので、早速セットアップ。
あれこれとインストールを進め、仕事に使うための環境がほぼ完成。
これまで主に使っていたMacBook Airに比べると、新しいiMac(3.06GHzのプロセッサにメモリ4G)は、処理が早く感じられて気持ちがいい。

しかし、SheepShaverをインストールしたところで問題が発生。
OS9を起動しようとすると、

SheepShaver error:
Cannot map RAM: File exists.

と表示されて止まってしまった。

MacBook Airでは動いていたのだが、動作が遅く、実用的とはいえなかった。
3.06GHzのiMacではそれなりに軽快に使えるのではないかと期待していたのだが…残念。

ということで、OS9が動くPowerMac G4は、これからもしばらくはStatView専用マシンとして活躍してもらうことになる。
机の上には、iMacの24インチディスプレイ、PowerMac G4の23インチディスプレイ、MacBook Airが並び、まるで秘密基地か、スーパーロボットのコクピットみたいな状態になってしまった。


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