2008/11/28

幽体離脱、盛り上がらず。

以前書いた幽体離脱実験のデモンストレーションを、非常勤先でやってみた。
わざわざ先方まで小道具(ヘッドマウントディスプレイ、カメラ、三脚)をかかえていったのだが学生さんたちの反応はさっぱり。
さっぱり妖精を召還していたんじゃないかと思うくらいさっぱりだった。
「体験してみたい人」という呼びかけに応じたのは一人だけ。

がっかりである。

そんなに幽体離脱ってつまらないだろうか?
ムー的なものに関心が無い人でも、「ちょっとやってみようかな」、ぐらいには思うんじゃないのか?

用意した機材は全部私物であり、せっかく自宅から職場まで持ってきたので、せめて自分一人でもう一度楽しんでみることにした。

実際にやってみると、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の周辺に、自分自身の腕などが見えてしまう。
このことが幽体離脱感をかなり削いでいるようだったので、幽体離脱用HMDを開発。

幽体離脱用HMD

といっても、A4サイズの紙をセロテープで貼り付けただけである。
でも、装着してみるとなかなかいい感じだ。

椅子に座っている自分の姿をHMDに写し、幽体離脱視点を得る。
この状態で、両腕を前にのばしたり、頭の後ろに回したりしながら、指を動かしたり、右手と左手を接触させたりする。
そのときの感覚が体外に飛び出してくれるかどうか…

このとき、衣擦れの音や、指をこすり合わせる音が聞こえると、音源定位が正確にできてしまい、幽体離脱状態が得づらくなるように感じた。

そこで体験方法を改良。
ボールペンを二本持ってきて、左右の手で一本ずつ持ってみた。

幽体離脱用ボールペン

HMDを装着して、幽体離脱視点から自分自身を観察し、左右の手に持ったボールペンをクロスさせてこすり合わせる。このとき、滑り止めのゴムグリップ部分を互いに接触させることで、できるだけ音が生じないようにした。

ボールペンを使うことにしたもう一つの理由。
ボールペンで何かに触れると、ボールペンの先端という体外の位置に触れているという感覚が生じる。これは体外離脱体験と類似した現象であるから、ボールペンで何かに触れるという作業をしていれば、体外離脱体験が生じやすいのではないかと期待した。

まず両腕を前に突き出した状態で、ボールペンのゴムグリップ部分をこすり合わせる。音はほとんどしない。
視覚的にも触覚的にも、ボールペンをこすり合わせているのは自分の「前」である。

次に、ボールペンをこすり合わせながら、両手をゆっくりと自分の頭の後ろに回していく。
このとき、ボールペンをこすり合わせている位置は自分の「後ろ」に移動する。
しかし、幽体離脱視点から見れば「前」である。

視覚と触覚が矛盾したこの状態をしばらく続けていると…

「前」でこすり合わせているような…

と思ったりするが、明確な現象ではないので確信は持てない。
どうだろう?

次に、ボールペン同士をこすり合わせるのをやめて、片方のボールペンのゴムグリップ部分で自分の指や手の甲をこすってみる。

やはり「前」…だろうか?

ときどき、何かの拍子で音を鳴らしてしまうと、音源定位は正確にできてしまうので、「後ろ」なんだということがはっきりわかる。
しかし、「後ろ」だということがはっきりわかる状態と、はっきり分からない状態があるということは、やはり幽体離脱的現象が生じているということなのだろう。

うん、面白い。
面白いじゃないか!

と自分一人で盛り上がってみたが、かえって空しさが強くなってしまったかもしれない(^^;


面白いよねえ?


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