伝道アージ

戸田正直先生のアージ理論では、人間の心を、アージと呼ぶ様々なサブシステムの集合体として考える。
アージは、人間のプリミティブな行動を制御するためのプログラムと見なすことができ、例えば、逃走、攻撃、繁殖などに関連した多数のアージが存在すると考えられている。
存在が想定されるアージの中で、「なるほど」と思わされたものに「伝道アージ」がある。これは、自分の得た情報を誰かに伝えたい、という衝動を引き起こすアージプログラムだ。学者なんかをやっているような人間は、この伝道アージが特に高いレベルで活性化しているのであろう。
おそらく伝道アージは、情報を石ころに伝達したくらいでは満足しない。カニやトンボでもだめだろう。
伝道アージを満足させ、その活性化レベルを下げるには、情報の内容を理解し、その価値を評価できるような他者に情報を伝達する必要があるはずだ。
(少なくとも現時点では)そのような他者とは人間ということになるだろう(元々伝道アージは、人間同士のコミュニケーションを促すために存在すると考えられる)。
しかし、人間ではあっても、赤ちゃんでは意味が無く、それなりの知性を備えた誰かでなければならないだろう。
今日は由比町の入山親水公園というところに川遊びに行ってきた。
すでに夕刻となっていたので、我が家の他にはもう一組の親子連れがいるのみであった。
その親子連れもやがて撤収。あたりは蝉の声と水音が響くのみの落ち着いた環境となる。
しばらく経つと、若いカワセミがひょっこりと姿をあらわした。
あわててデジスコを操作するも、すぐに姿を消してしまい、「UMAの目撃証拠写真」レベルのものしか撮影できなかったのは残念。
すぐに私の伝道アージが活性化した。
娘に声をかけ、「UMAの目撃証拠写真」を見せる。
すると、その時点で私の伝道アージの活性度が一挙に下がってしまった。
どうやら私の伝道アージは、5歳の我が娘を、「情報の内容を理解し、その価値を評価できるような他者」と見なしているようだ(少なくともカワセミの情報については)。
そして再度カワセミが登場。
娘は、まつおかたつひでの絵本などで、カワセミがどんな鳥かは既に知っていたが、実際にフィールドで観察したのは初めてだったはず。次はアカショウビンに挑戦しよう。
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