不気味の谷 (3)
不気味の谷の話しの続きの続きです。
ロボティシストである森先生が提案した不気味の谷仮説は、ロボットに関する話かというとそうではありません。
人間に似た人工物であれば、ロボットでも人形でもマネキンでもなんでもいいのです。
また、森先生の元論文では扱われていなかったと思いますが、人間を表した絵画やコンピュータグラフィックスでもいいと考えられます。
要するに、物としての実体があってもなくても、とにかく人間(ぽく)見える物全部ひっくるめて考えていいはずです。

で、こんなのを作りました。
人形の顔を人間の顔へとモーフィングさせたものです。
別バージョンでは、CGで作った顔を人間の顔写真へとモーフィングさせたりしています。
リアリズムの程度(人間との類似性)が様々に異なる画像を得ることが出来ました。
リアリズムの極致にあるのは、人間と見分けのつかないアンドロイドではなく、単なる人間です。
ずるい?
でもそれでいいんです。
不気味の谷仮説で問題にしているのは外観なのですから、人間と見分けのつかないアンドロイドってのは、ようするに人間なんですよ。
有名な不気味の谷のグラフの横軸は、リアリズムの程度を表しています。
ですから、モーフィングで作った顔画像を、この横軸上に並べることが出来ます。
そこで私が思いついたのは、どうということのない、「なんちゃって心理実験」です。
モーフィングで作った画像を一枚ずつ被験者さんに見てもらって、印象判断をしてもらいます。
森先生の論文では、不気味の谷のグラフの縦軸を「親和感」というよくわからない単語で表現していました。
結局重要なのは、谷の部分=気色悪いという印象、というところです。
で、これがグラフではマイナスの領域にプロットされている。
じゃあ、その反対のプラスの領域は何かというと、おそらく「気色悪くない」という印象、つまり、好印象ってことでしょう?
それじゃあ、ってんで、縦軸を「好ましさ」という軸にしてしまいました。
プラスの領域が、なんでもいいから良い印象全般、マイナスの領域が「不気味」を含む悪い印象全般、って感じです。
で、心理学ではよくやるリカート法を使うことにしました。
すごく良い印象だったら+2点
そこそこ良い印象だったら+1点
なんともいえなかったら0点
それなりに悪い印象だったらー1点
すごく悪い印象だったらー2点
を付けてもらう。というお手軽なものですが、リカート法、とか呼ぶとなんだかスゴイ測定法のような気がしてきます。
お手軽なので、12月に入っても卒業論文のテーマが決まらない学生さんにしばしば採用される測定法です(^^;
画像のそれぞれに対して、リカート法で点数をつけてもらう。
その結果をグラフにまとめると、果たして谷が出来るかどうか?
それによって、不気味の谷仮説の妥当性が検討できるでしょう。
検討できて欲しいな、と。
そういう実験計画を立てました。
ちなみに、
不気味の谷の元論文では、人間ぽい人工物の全身を対象にしていて(義手の話なんかも出てくる)、動きの情報の重要性についても言及しています。
でも、話を単純にするため、
1)顔の部分のみに限定
2)静止画に限定
ということにしました。
あーお手軽。
(続く)
[おねがい]不気味の谷の実験もやってます。
心理学の実験に参加してください。
すぐに終わる簡単なゲームのようなことをしていただいています。
「急募!」アイコンをクリックすると、大至急データが必要な実験のページが開きます。まずは実験一覧を見たいという方は、「被験者募集中!」アイコンをクリックしてください。

[ランキング]これを押してもらえると、やる気が大違い


ロボティシストである森先生が提案した不気味の谷仮説は、ロボットに関する話かというとそうではありません。
人間に似た人工物であれば、ロボットでも人形でもマネキンでもなんでもいいのです。
また、森先生の元論文では扱われていなかったと思いますが、人間を表した絵画やコンピュータグラフィックスでもいいと考えられます。
要するに、物としての実体があってもなくても、とにかく人間(ぽく)見える物全部ひっくるめて考えていいはずです。

で、こんなのを作りました。
人形の顔を人間の顔へとモーフィングさせたものです。
別バージョンでは、CGで作った顔を人間の顔写真へとモーフィングさせたりしています。
リアリズムの程度(人間との類似性)が様々に異なる画像を得ることが出来ました。
リアリズムの極致にあるのは、人間と見分けのつかないアンドロイドではなく、単なる人間です。
ずるい?
でもそれでいいんです。
不気味の谷仮説で問題にしているのは外観なのですから、人間と見分けのつかないアンドロイドってのは、ようするに人間なんですよ。

有名な不気味の谷のグラフの横軸は、リアリズムの程度を表しています。
ですから、モーフィングで作った顔画像を、この横軸上に並べることが出来ます。
そこで私が思いついたのは、どうということのない、「なんちゃって心理実験」です。
モーフィングで作った画像を一枚ずつ被験者さんに見てもらって、印象判断をしてもらいます。
森先生の論文では、不気味の谷のグラフの縦軸を「親和感」というよくわからない単語で表現していました。
結局重要なのは、谷の部分=気色悪いという印象、というところです。
で、これがグラフではマイナスの領域にプロットされている。
じゃあ、その反対のプラスの領域は何かというと、おそらく「気色悪くない」という印象、つまり、好印象ってことでしょう?
それじゃあ、ってんで、縦軸を「好ましさ」という軸にしてしまいました。
プラスの領域が、なんでもいいから良い印象全般、マイナスの領域が「不気味」を含む悪い印象全般、って感じです。
で、心理学ではよくやるリカート法を使うことにしました。
すごく良い印象だったら+2点
そこそこ良い印象だったら+1点
なんともいえなかったら0点
それなりに悪い印象だったらー1点
すごく悪い印象だったらー2点
を付けてもらう。というお手軽なものですが、リカート法、とか呼ぶとなんだかスゴイ測定法のような気がしてきます。
お手軽なので、12月に入っても卒業論文のテーマが決まらない学生さんにしばしば採用される測定法です(^^;
画像のそれぞれに対して、リカート法で点数をつけてもらう。
その結果をグラフにまとめると、果たして谷が出来るかどうか?
それによって、不気味の谷仮説の妥当性が検討できるでしょう。
検討できて欲しいな、と。
そういう実験計画を立てました。
ちなみに、
不気味の谷の元論文では、人間ぽい人工物の全身を対象にしていて(義手の話なんかも出てくる)、動きの情報の重要性についても言及しています。
でも、話を単純にするため、
1)顔の部分のみに限定
2)静止画に限定
ということにしました。
あーお手軽。
(続く)
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