2007/12/07

エラーバーって何ですか?

という質問を、実験演習の際に学生さんから受けたことがある。
いや、正確には、
「グラフについてるこのヒゲみたいなのは何ですか?」
というような質問だった気がする。
だとすれば、エラーバーという名称からして知らなかったのであろう。

エラーバー(棒グラフ)

学生さんが言ったように、上の棒グラフについているヒゲみたいなのがエラーバーだ。

エラーバー(折れ線グラフ)

こんなふうに折れ線グラフにヒゲ、じゃなくて、エラーバーを付けることもある。

では、このヒゲは何を意味するのか?

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大ざっぱにいえば、エラーバーは何を表していてもよい。
ただし、エラーバーをプロットした人が、何を表しているのかを明示する必要がある。
レポートの書き方の講義で、グラフには説明文を付けなければいけない、とならったと思うが、例えば、


図3:対コンピュータフリゲート艦に恫喝された際の被験者の心拍数増加量の平均値。エラーバーはカノジョに対するボクの愛の強さを表す。



と書いたら、図3にプロットしてあるエラーバーはカノジョに対する愛の強さを表すことになる。
エラーバーを使えば、ある数量や範囲を表すことができるので、「メインのデータを補うための何か」を示したいときに、いろいろ自由に工夫できるということだ。
カノジョに対する愛の強さがデータを補ううえで適切かどうか、については、プレゼンテーションする本人が自分で一生懸命考えればいい。

しかし、「エラー」バー、つまり「誤差の棒」なんていう名前がついているくらいだから、多くの場合にはデータのばらつきを表すために使われる。

学会でのプレゼンテーションなんかだと、エラーバーが何であるかがちゃんと説明されないこともけっこうある。
が、特に説明がない場合、聴衆は、「データのばらつきを表しているんだろうなあ」、と解釈するはずだ。

データのばらつきを表すものというと、標準偏差、標準誤差、95%信頼区間、(データの)範囲、なんかがある。

例えば標準偏差をエラーバーとして採用したとすると、上の図の棒グラフでは、エラーバーの長さ=標準偏差となる。
折れ線グラフの場合、データポイントの上下にエラーバーが伸びているが、この場合だと、エラーバー全体の長さは、標準偏差の2倍ということになる。
それぞれの場合、グラフの説明文には、「エラーバーは標準偏差」というように明記しなければならない。

たいていの場合、実験データはばらつきが小さい方が良いデータ、美しいデータ、とされる。
だから人様に見せるグラフには、できるだけ小さいエラーバーを描きたいというのが人情。
そうなると、標準偏差に比べてだいぶエラーバーが短くなる、ということで、標準誤差に人気が出てくることになる。

エラーバーから何が読み取れるかについては、こちらの記事にちょっとまとめてある
エラーバーから何が読み取れるか?
ぐだぐだいわずに、エクセルでエラーバーをプロットする方法を教えろ、という方はこちらへ。

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Author:瀬山淳一郎
とある大学の心理学研究室のすみっこで実験心理学の研究をしている一児の父です。インターネット上で、あまり心理学っぽくない心理実験をやっています。ちょっとした空き時間(数分程度)のあるときに実験に参加していただけると助かります。下のアイコンをクリックすると、実験のページが開きます。

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