2007/11/15

交差法で裸眼立体視

交差法で

専門は何かと聞かれたときには、知覚心理学、または視覚心理学と答えているぐらいです。
当然ながら、裸眼立体視は、平行法だろうが交差法だろうが自由自在にできます。







…えーと、すみません、さっき初めて交差法での両眼融合に成功しました(^^;

先日、講義で両眼立体視の話をしたのですが、「そういえば自分は交差法ができないんだよな〜」、ということを思い出し、練習してみたのでした。
平行法は得意なんですけどね〜

ステレオグラムと自分の目の間に人差し指を立て、その先端を見つめて寄り目にする、という方法で練習を始めました。
うまい距離に人差し指を立てると、左右両目用の2枚の画像が、3枚に見えます。
ここまでは簡単です。

最初の状態では、人差し指の先端に目の焦点が合っているので、ステレオグラムの方はぼやぼや〜っと見えています。
そこで、寄り目の状態を保持したまま、目の焦点をステレオグラムの方に移動させれば、3枚に見えているステレオグラムの中央のものが、くっきり立体的に見えるはずです。

しかしなかなかうまく行きません。
ステレオグラムの方に焦点を合わせようとすると、寄り目の状態が解除されてしまいます。
このとき、ぼやけた人差し指が二本見えることになります。

寄り目に戻すため、人差し指の先端を見つめると、人差し指はきれいに一本に見えます。
しかし、目の焦点も人差し指の方に移動してしまい、ステレオグラムがぼやぼやになってしまいます。

通常われわれは、左右の眼の視線が交差したところに目の焦点を合わせています。
しかし、裸眼立体視では、視線が交差したところ(この場合人差し指の先端)とは別の場所(ステレオグラム)に焦点を合わせる、という異常な状態を作り出さなければなりません。
この異常な状態がなかなか作り出せないんですよね。

私の場合、こんなふうにしたらうまくいきました。

視線が交差する位置と、最終的に焦点を合わせる位置(=ステレオグラム)との間の矛盾が少なくなるように、ステレオグラムは30cmくらいの短い距離で観察しました。

ステレオグラムの前に立てた人差し指を見つめ、目を寄り目の状態にしました。

最初のうち、目の焦点は人差し指に合ってしまっているので、ステレオグラムはぼやけて見えます。

それでも構わず、見つめ続けました。

ぼやけていても、寄り目の状態が適切ならば、ステレオグラムからなんとなく立体感が得らるはずです。
ぼやけているなりに立体感がある、という状態が得られるまで、人差し指の位置を調節しながらみつめつづけました。

おお!なんとなく、ですが、ぼやけた状態で立体的に見えてきました。

しかし、意図的に焦点をステレオグラムに合わせる努力はしません。
ぼやけた状態での立体感を観察し続けました。

しばらくすると(数分)、何かの拍子にステレオグラムがくっきりと見え、交差法の裸眼立体視が成立しました。

めでたい!
スリスリめでたい!

まあ、その「何かの拍子」ってのが重要なんでしょうけど、よくわかりません。
まばたきを繰り返した直後にうまくいったような気もしますが…どうでしょう?

あー、でも目の奥が痛くなりますね(^^;
平行法のほうが楽だわコリャ。

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Author:瀬山淳一郎
とある大学の心理学研究室のすみっこで実験心理学の研究をしている一児の父です。インターネット上で、あまり心理学っぽくない心理実験をやっています。ちょっとした空き時間(数分程度)のあるときに実験に参加していただけると助かります。下のアイコンをクリックすると、実験のページが開きます。

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