幽体離脱実験
Science誌に幽体離脱を体験するための方法(実験)が掲載されました。正確には、体外離脱体験(体外遊離体験; out of body experience)の話でして、決してムー的な現象ではありません(^^;
実験の方法は比較的簡単なもので、ビデオカメラとヘッドマウントディスプレイがあれば似たような状況を再現できます。
で、
どんなもんなのかと思い、実際にやってみました。

まず、被験者に椅子に座ってもらいます。写真にうつっているのはとぅじです。
被験者の後ろに三脚に固定したビデオカメラを設置して、後ろ姿を撮影します。
ビデオカメラがなかったので、デジカメで代用しました(シャア専用カラーのPentax Optio S4)。

カメラの映像をヘッドマウントディスプレイ(HMD)に映します。OLYMPUSのFMD011Fというのを使いました。職場の備品ではなく私物です。むか〜しこれを使って、寝っ転がりながらサイレントヒルをやりました(^^;
次に、被験者にHMDを装着してもらいます。
すると、カメラで写された自分の後ろ姿を見ることになりますね。
もし、自分の意識が肉体から離れて、カメラの位置から肉体を見たとしたら、そんな映像を見ることになるのでしょう。
これだけで結構面白いんですが、でもやっぱり、映像は映像。
本当に自分の意識が肉体から離れているようには感じられません。
以下は、私自身が被験者となったときの体験です。
HMDで自分の後ろ姿を眺めると、後頭部の髪の毛がだいぶ薄くなってきたことがよくわかります(T^T)
この状態で、自分の後頭部や背中などをとぅじにつっついてもらいました。
視覚(映像)では、「カメラの前」に座っている肉体の後頭部や背中がつっつかれている事になっています。
しかし、皮膚感覚では、「カメラの位置にいる自分」の後部(背面)がつっつかれていると感じます。
視覚=前
皮膚感覚=後ろ
食い違ってますよね。
この状態をしばらく続け、なんどもつっついてもらいます。
すると、面白いことが起きました。
ちょん、とつっつかれた位置が、自分の前にあるように感じられたのです。
実際には自分の後ろ(背面)がつっつかれているのにです!
視覚=前
皮膚感覚=前
となり、食い違いが解消されました。
しかし、自分の意識(視点)=カメラの位置
自分の肉体=カメラの前
という新しい食い違いが明確に成立したことになります。
これが体外遊離体験っぽい、ってことなんですかね〜?
ただし、
それほど鮮明な体験というわけではありませんでした。
意識を集中すれば、つっつかれているのが自分の後ろ(背面)だ、ということが確認できてしまいます。
ぼけら〜っとしていると、皮膚感覚が前に飛び出しやすいように思いました。
さて、
この現象、それほど新奇なものではありません。
要するに、皮膚感覚が体の外側に飛び出す、ってことですよね。
同じ事を多くの人が日常的に体験しているはずです。
例えば、ペンでテーブルの上をたたいたとします。
このとき、直接に刺激(ペンからの力)を受けているのは指先です。
しかし、体験される位置は、テーブルの上、という肉体から離れた位置ですよね。
ゴルフクラブのような長いものをつかえば、更に肉体から遠く離れた空間を「感じる」ことができます。
関連する実験心理学的研究はすでにたくさんあります。
が、今回Science誌に掲載されたこの方法を使うと、この現象を非常に劇的に体験できるのは明かです。
面白いのでぜひ体験してみてください…といってもHMDなんて持っている人はごくわずかでしょう。
もしかしたら、自分の後ろ姿をテレビ画面(できるだけ大きいやつ)に写して眺めるだけでも、似たような体験ができるんじゃないかな、と思うんですが、どうでしょうね?
Ehrsson, H. H. (2007). The experimental induction of out-of-body experiences. Science, 317(5841), 1048.
Lenggenhager, B., Tadi, T., Metzinger, T., & Blanke, O. (2007). Video ergo sum: Manipulating bodily self-consciousness. Science, 317(5841), 1096-1099.
[おねがい]
心理学の実験に参加してください!インターネット上で今すぐ参加できます。
簡単なゲームのようなことをしていただいています。下のアイコンをクリックすると実験内容を説明しているページが開きます。実験は数分で終了します。

または東大文学部サーバーのページへどうぞ:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~seyama/explist.html
実験の方法は比較的簡単なもので、ビデオカメラとヘッドマウントディスプレイがあれば似たような状況を再現できます。
で、
どんなもんなのかと思い、実際にやってみました。

まず、被験者に椅子に座ってもらいます。写真にうつっているのはとぅじです。
被験者の後ろに三脚に固定したビデオカメラを設置して、後ろ姿を撮影します。
ビデオカメラがなかったので、デジカメで代用しました(シャア専用カラーのPentax Optio S4)。

カメラの映像をヘッドマウントディスプレイ(HMD)に映します。OLYMPUSのFMD011Fというのを使いました。職場の備品ではなく私物です。むか〜しこれを使って、寝っ転がりながらサイレントヒルをやりました(^^;
次に、被験者にHMDを装着してもらいます。
すると、カメラで写された自分の後ろ姿を見ることになりますね。
もし、自分の意識が肉体から離れて、カメラの位置から肉体を見たとしたら、そんな映像を見ることになるのでしょう。
これだけで結構面白いんですが、でもやっぱり、映像は映像。
本当に自分の意識が肉体から離れているようには感じられません。
以下は、私自身が被験者となったときの体験です。
HMDで自分の後ろ姿を眺めると、後頭部の髪の毛がだいぶ薄くなってきたことがよくわかります(T^T)
この状態で、自分の後頭部や背中などをとぅじにつっついてもらいました。
視覚(映像)では、「カメラの前」に座っている肉体の後頭部や背中がつっつかれている事になっています。
しかし、皮膚感覚では、「カメラの位置にいる自分」の後部(背面)がつっつかれていると感じます。
視覚=前
皮膚感覚=後ろ
食い違ってますよね。
この状態をしばらく続け、なんどもつっついてもらいます。
すると、面白いことが起きました。
ちょん、とつっつかれた位置が、自分の前にあるように感じられたのです。
実際には自分の後ろ(背面)がつっつかれているのにです!
視覚=前
皮膚感覚=前
となり、食い違いが解消されました。
しかし、自分の意識(視点)=カメラの位置
自分の肉体=カメラの前
という新しい食い違いが明確に成立したことになります。
これが体外遊離体験っぽい、ってことなんですかね〜?
ただし、
それほど鮮明な体験というわけではありませんでした。
意識を集中すれば、つっつかれているのが自分の後ろ(背面)だ、ということが確認できてしまいます。
ぼけら〜っとしていると、皮膚感覚が前に飛び出しやすいように思いました。
さて、
この現象、それほど新奇なものではありません。
要するに、皮膚感覚が体の外側に飛び出す、ってことですよね。
同じ事を多くの人が日常的に体験しているはずです。
例えば、ペンでテーブルの上をたたいたとします。
このとき、直接に刺激(ペンからの力)を受けているのは指先です。
しかし、体験される位置は、テーブルの上、という肉体から離れた位置ですよね。
ゴルフクラブのような長いものをつかえば、更に肉体から遠く離れた空間を「感じる」ことができます。
関連する実験心理学的研究はすでにたくさんあります。
が、今回Science誌に掲載されたこの方法を使うと、この現象を非常に劇的に体験できるのは明かです。
面白いのでぜひ体験してみてください…といってもHMDなんて持っている人はごくわずかでしょう。
もしかしたら、自分の後ろ姿をテレビ画面(できるだけ大きいやつ)に写して眺めるだけでも、似たような体験ができるんじゃないかな、と思うんですが、どうでしょうね?
Ehrsson, H. H. (2007). The experimental induction of out-of-body experiences. Science, 317(5841), 1048.
Lenggenhager, B., Tadi, T., Metzinger, T., & Blanke, O. (2007). Video ergo sum: Manipulating bodily self-consciousness. Science, 317(5841), 1096-1099.
[おねがい]
心理学の実験に参加してください!インターネット上で今すぐ参加できます。
簡単なゲームのようなことをしていただいています。下のアイコンをクリックすると実験内容を説明しているページが開きます。実験は数分で終了します。

または東大文学部サーバーのページへどうぞ:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~seyama/explist.html
Comment
コメントの投稿
Track Back
Copyright © 被験者募集中. all rights reserved.
Template by はじめてのブログデザイン
FC2ブログ はじめてのブログ選び

