表情と性別(解説あり+)

(もうじき東京駅では見られなくなるらしい500系新幹線)
非常に簡単にできる心理実験を見つけたので紹介しましょう。
これから、二つの顔を想像してもらいます。
思い浮かんだ顔がどんな顔だったか、よく憶えておいてください。
ではまず、笑っている人の顔を想像してみてください。どんな顔が浮かんできましたか?
次に、怒っている人の顔を想像してみてください。こんどはどんな顔だったでしょう?
実際におたずねしたいのは、思い浮かべた顔の性別です。
笑っている顔と、怒っている顔、それぞれ女でしたか?男でしたか?
下の投票フォームで回答してみてください。
(虫眼鏡アイコン
をクリックすると、投票せずに結果を見ることが出来ます)
なんだか巷に氾濫している「心理テスト」みたいですね。
怒っている顔が男で、笑顔が女と答えたあなたは、せっかちだけれども、ときにはのんびりしたところもある人です。
逆に、怒っている顔が女で、笑顔が男と答えたあなたは、マイペースで事を運ぶタイプですが、いざとなるとテキパキと行動できる人です。
なんていうことを言うつもりは全くありません。
Totallyyyyyyy, BOGUS!
投票数が26名まで増えたら解説を書きましょうね。
とか書いておいたら投票総数が31になっていました。
私がメインでやっている実験にもこのくらいのペースで参加者が増えてくれると良いのですが orz
参加者31名の段階で結果をまとめると下の図の様になりました。
なってしまいました。

今回の実験、
Becker, D. V., Kenrick, D. T., Neuberg, S. L., Blackwell, K. C., & Smith, D. M. (2007). The confounded nature of angry men and happy women. Journal of Personality and Social Psychology, 92(2), 179-190.
という論文の中でやっていた実験を再現したものです。
この論文によると、怒った顔を思い浮かべるときには、その顔は男性の顔になることが多く(75%)、笑顔(happyな顔)を思い浮かべると、その顔は女性の顔になることが多い(61%)ということです。
性別と表情という、本来無関係な情報が、頭のなかでは結びつきをもっているということですね。
皆さんに今回やっていただいた実験でもその傾向が再現されています。
上のグラフを見ると、怒り=男、笑顔=女のところに投票した人数が最も多くなっています。
…なっていませんね(^^;
元の論文の結果が再現されませんでした。
実は、元の論文の実験と、ここでやった実験は、内容が少し違っています。
元の論文では、1人1人の被験者が、怒った顔か笑顔か、どちらか一方だけを思い浮かべるように指示されていました。
しかし、みなさんには、怒った顔と笑顔の両方を思い浮かべてもらっています。
この違いが結果に影響したのでしょうか?
投票数が13人までは、「まず怒っている人の顔を…次に笑っている人の顔を…」という順で想像してもらいました(グラフでは赤)。
14人以降は、「まず笑っている人の顔を…次に怒っている人の顔を…」と、順序を逆にしています(グラフでは黒)。
どちらの順序でも、元論文で報告している「怒り=男、笑顔=女」というように想像した人はほとんどいませんでしたね(2 = 2 + 0)。
怒り→笑顔の順で想像した場合は(グラフでは赤)、両方男を想像した人が最も多くなりました。
まず最初に、怒り=男と想像します。ここまでは元論文と同じです。
で、次に笑顔を想像するわけですが、最初に想像した顔の性別をそのまま引きずって、両方とも男、という判断になったのか…
だとすれば、笑顔→怒りの順で想像すると(グラフでは黒)、両方女という判断が最も多くなりそうです。
が、そうはなっていません。
最初に想像してもらった笑顔は、やはり男性でした。
で、その性別が次の怒り顔にもひきずられるかというと、怒り顔=女性だったんですね…
わけがわかりませんな(^^;
実験手続きのわずかな違いで、結果が全く再現されないなんて!
元論文の実験参加者は、多分アメリカの大学の学生さん。
このブログを読んでいる人のほとんどは日本人でしょう。
もしかして文化的要因が効いているのかな?
今回の結果で言えるのは、笑顔と女性の結びつきが非常に弱かったということです。
女性の顔が想像される頻度そのものが、男性よりも少ないですが、女性の顔は基本的に怒っている顔と結びついている。
男性の顔は、どちらの表情とも結びついている、ということでしょうか?
日本人の頭の中では、女性の顔は怒りの表情と強く結びついている?
まあ、個人的には思い当たるところがいろいろありますが…(^^;
念のため、元論文と同じように、それぞれの参加者が怒り顔か笑顔かどちらかだけを想像した場合のデータもとってみました。

被験者は、東京藝術大学音楽学部の学生さん101名。
元論文の報告がちゃんと再現されましたよ。
こりゃいったいどういうことでしょう?
実験方法の微妙な違いが敏感に反映されたということなんでしょうか?
それとも被験者群の特性でしょうか。
この結果も、元論文の結果も、大学生を被験者としています。
それに対して、このブログで投票した人たちは、どんな人だったかわかりません。
大学生だったかどうかも不明です。
いずれにせよ…結果は再現できたり出来なかっりでした。
いろいろな事を示唆しているように思えますが…はっきりとは書かないことにしますね(^^;
[おねがい]
このブログで紹介している心理学的現象は、被験者さんたちの協力によって見出されてきたものばかりです。わたしも新現象発見のために、被験者を必要としています。自分がやらなくても誰かがやるから大丈夫でしょ、と思ったらそれは大間違い。
あなたの協力が必要なんです。下のアイコンをクリックすると実験内容を説明しているページが開きます。5分から10分程度の間、簡単なゲームのようなことをしていただいています。どうか御協力ください。

または東大文学部サーバーのページへどうぞ:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~seyama/explist.html
[ランキング]
下のアイコンをクリックすると、このブログの順位が表示されます。ランキングで上位に表示されると、実験の宣伝になる可能性もありますが…果たして?


次に、怒っている人の顔を想像してみてください。こんどはどんな顔だったでしょう?
実際におたずねしたいのは、思い浮かべた顔の性別です。
笑っている顔と、怒っている顔、それぞれ女でしたか?男でしたか?
下の投票フォームで回答してみてください。
(虫眼鏡アイコン
をクリックすると、投票せずに結果を見ることが出来ます)なんだか巷に氾濫している「心理テスト」みたいですね。
怒っている顔が男で、笑顔が女と答えたあなたは、せっかちだけれども、ときにはのんびりしたところもある人です。
逆に、怒っている顔が女で、笑顔が男と答えたあなたは、マイペースで事を運ぶタイプですが、いざとなるとテキパキと行動できる人です。
なんていうことを言うつもりは全くありません。
Totallyyyyyyy, BOGUS!
投票数が26名まで増えたら解説を書きましょうね。
とか書いておいたら投票総数が31になっていました。
私がメインでやっている実験にもこのくらいのペースで参加者が増えてくれると良いのですが orz
参加者31名の段階で結果をまとめると下の図の様になりました。
なってしまいました。

今回の実験、
Becker, D. V., Kenrick, D. T., Neuberg, S. L., Blackwell, K. C., & Smith, D. M. (2007). The confounded nature of angry men and happy women. Journal of Personality and Social Psychology, 92(2), 179-190.
という論文の中でやっていた実験を再現したものです。
この論文によると、怒った顔を思い浮かべるときには、その顔は男性の顔になることが多く(75%)、笑顔(happyな顔)を思い浮かべると、その顔は女性の顔になることが多い(61%)ということです。
性別と表情という、本来無関係な情報が、頭のなかでは結びつきをもっているということですね。
皆さんに今回やっていただいた実験でもその傾向が再現されています。
上のグラフを見ると、怒り=男、笑顔=女のところに投票した人数が最も多くなっています。
…なっていませんね(^^;
元の論文の結果が再現されませんでした。
実は、元の論文の実験と、ここでやった実験は、内容が少し違っています。
元の論文では、1人1人の被験者が、怒った顔か笑顔か、どちらか一方だけを思い浮かべるように指示されていました。
しかし、みなさんには、怒った顔と笑顔の両方を思い浮かべてもらっています。
この違いが結果に影響したのでしょうか?
投票数が13人までは、「まず怒っている人の顔を…次に笑っている人の顔を…」という順で想像してもらいました(グラフでは赤)。
14人以降は、「まず笑っている人の顔を…次に怒っている人の顔を…」と、順序を逆にしています(グラフでは黒)。
どちらの順序でも、元論文で報告している「怒り=男、笑顔=女」というように想像した人はほとんどいませんでしたね(2 = 2 + 0)。
怒り→笑顔の順で想像した場合は(グラフでは赤)、両方男を想像した人が最も多くなりました。
まず最初に、怒り=男と想像します。ここまでは元論文と同じです。
で、次に笑顔を想像するわけですが、最初に想像した顔の性別をそのまま引きずって、両方とも男、という判断になったのか…
だとすれば、笑顔→怒りの順で想像すると(グラフでは黒)、両方女という判断が最も多くなりそうです。
が、そうはなっていません。
最初に想像してもらった笑顔は、やはり男性でした。
で、その性別が次の怒り顔にもひきずられるかというと、怒り顔=女性だったんですね…
わけがわかりませんな(^^;
実験手続きのわずかな違いで、結果が全く再現されないなんて!
元論文の実験参加者は、多分アメリカの大学の学生さん。
このブログを読んでいる人のほとんどは日本人でしょう。
もしかして文化的要因が効いているのかな?
今回の結果で言えるのは、笑顔と女性の結びつきが非常に弱かったということです。
女性の顔が想像される頻度そのものが、男性よりも少ないですが、女性の顔は基本的に怒っている顔と結びついている。
男性の顔は、どちらの表情とも結びついている、ということでしょうか?
日本人の頭の中では、女性の顔は怒りの表情と強く結びついている?
まあ、個人的には思い当たるところがいろいろありますが…(^^;
念のため、元論文と同じように、それぞれの参加者が怒り顔か笑顔かどちらかだけを想像した場合のデータもとってみました。

被験者は、東京藝術大学音楽学部の学生さん101名。
元論文の報告がちゃんと再現されましたよ。
こりゃいったいどういうことでしょう?
実験方法の微妙な違いが敏感に反映されたということなんでしょうか?
それとも被験者群の特性でしょうか。
この結果も、元論文の結果も、大学生を被験者としています。
それに対して、このブログで投票した人たちは、どんな人だったかわかりません。
大学生だったかどうかも不明です。
いずれにせよ…結果は再現できたり出来なかっりでした。
いろいろな事を示唆しているように思えますが…はっきりとは書かないことにしますね(^^;
[おねがい]
このブログで紹介している心理学的現象は、被験者さんたちの協力によって見出されてきたものばかりです。わたしも新現象発見のために、被験者を必要としています。自分がやらなくても誰かがやるから大丈夫でしょ、と思ったらそれは大間違い。
あなたの協力が必要なんです。下のアイコンをクリックすると実験内容を説明しているページが開きます。5分から10分程度の間、簡単なゲームのようなことをしていただいています。どうか御協力ください。

または東大文学部サーバーのページへどうぞ:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~seyama/explist.html
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