聖骸布

この写真に、「顔」というタイトルがついていたとしたら、なぜ「顔」なのか、疑問に思う方が多いことでしょう。
しかし、この写真を上下ひっくり返して見ると…

なんとなく言いたいことが分かるのではないでしょうか。
実はこれ、うちの娘が布団に突っ伏して泣いた直後に出現した聖骸布です(^^
我々の脳は、模様のついた葉っぱや、その他いろいろな抽象的パターンを人間の顔として見なしてしまうクセをもっています。
なんでもない写真を、心霊写真だということにしてしまうのも、このようなクセがあるからなのでしょう。
このようなクセは、ある物体が「顔かどうか?」ということを判断する際にどんな情報を脳が使っているのか、ということを反映していると考えられます。
おそらく、顔パーツの大ざっぱな位置関係についての情報だけを使っているのでしょう。
そのような大ざっぱな情報の事を、一次の布置情報 (1st order configural information)などと呼んだりすることもあります。
また、一次の布置情報は、「顔」が上下ひっくり返っている場合には、検出が困難であるようです。
上の聖骸布の例では「鼻」が欠けていますが、鼻っぽいものも含むパターンの場合、
「口」の上に「鼻」があり、「鼻」の右上と左上に「目」がある
というのが一次の布置情報ということになりそうです。
記述の中に、「〜の上に」という方向の記述が含まれていることに注意してください。
「顔」が上下ひっくり返しになると、顔パーツ(っぽいもの)の位置関係が、この方向記述に反することになります。
そのため、上下ひっくり返しにすると、「顔」の検出が困難になるのだ、と解釈できます。
これも顔の倒立効果の一種といって良いでしょう。
Maurer, D., Grand, R. L., & Mondloch, C. J. (2002). The many faces of configural processing. Trends in Cognitive Sciences, 6(6), 255-260.
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