時間よ止まれ
面白い心理学的な現象のデモを公開しているページを見つけました。
ダートマス大学のTseさんのページです。
まずはこのリンク先のアニメーションを見てください。
アニメーションの下の方に英文の説明がありますが、まだ読まないでくださいね。
黒い円が点滅するだけの単調なアニメーションですが、あとの方で、この円に変化が生じます。それまでがんばって見続けてください。
では見てきてください。どうぞ。
もう一つ別のアニメーションがあります。このリンク先です。これも、時計みたいな単調なアニメですが、ずーっと見ていると、ある変化が生じますので、それまでがんばって見続けてください。
では見てきてから、下のネタばらしを読んでください。
見てきましたか?
最初の黒丸のアニメ、しばらくの間、黒丸が一定の時間間隔で点滅していたと思います。
しかし、途中でこの黒丸が、赤くてしかも拡大する丸に変わりましたね?
そのとき、赤い丸がびよーん!と拡大していた時間は、黒丸が点滅していた時間よりも、長く感じられませんでしたか?
心理学のデモに慣れた方なら、次に私が何を書くか、ジョセフ・ジョースターの様に予測できるはずです。
おめーは次に、黒丸の点滅間隔も、赤丸の拡大も、
経過時間は全く同じだ
と言う。
じゃあ、ネタバレした状態でもう一度最初のアニメを見てください。
信じられないでしょ?
ということは、二番目の時計のアニメが何だったのかも予想がつくのではないでしょうか?最初のうちは、時計の針が、カチ、カチ、と一定のペースで回っていたじゃないですか。でも途中で、アラームが鳴っているみたいに、時計がびかびか赤く点滅してましたよね?時計の針が1ステップ進む時間経過と、アラームが鳴っていた時間経過は、まったく同じだそうですよ。
映画なんかで、
登場人物が、曲がり角を曲がったら、大型トラックと鉢合わせして、ピンチ!トラックがみるみる迫ってくる!
とか、
毒ガスの入ったガラス瓶を落としてしまった!ガラス瓶が床にたたきつけられたら一巻の終わりだ、ピンチ!
みたいなシーン、ありますよね。
よく見かけるのが、そういう危機的なシーンを、スローモーションで表現するという手法です。
接近してくるトラックとか、床に近づきつつあるガラス瓶を、スローモーションで見せるってやつですね。
Tseさんのデモが示しているのは、なんかびっくりしたときに、時間経過が主観的に伸びるってのが、単なる芸術的表現手法の話だっていうだけではなく、実際に心理的に生じているんだってことですね。しかも、黒丸が赤くなるとか、時計のアラームが鳴るみたいな、ピンチ!って程ではない、割と単純なことでも時間の主観的な拡大が生じて、その拡大の度合いは、今回のデモで簡単に確認できるくらい劇的なものだってことですよ。
すごいですね。
すごくないですかそうですか。
以前、Tseさんが東大に来て、なんと日本語でレクチャーをされたんですが(^^; そのときにこのデモを見せていただいて、大変びっくりしました。
論文になるのにちょっと時間がかかった様ですが、論文中ではこの現象のことを、時間の主観的な拡大 Time's Subjective Expansion、略してTSEと呼んでおられます。
Tseさんが報告したTSEという現象、ってわけです(^^
ちなみに、研究者が自分の名前とひっかけた論文を発表した例として、
Sunという人が書いた、「Where is the sun?」なんてのもあります(^^;
Tse, P. U., Intriligator, J., Rivest, J., & Cavanagh, P. (2004). Attention and the subjective expansion of time. Perception & Psychophysics, 66(7), 1171-1189.
Sun, J., & Perona, P. (1998). Where is the sun? Nature Neuroscience, 1, 183-184.
ところで、
TSEほど面白い現象を扱っているわけではありませんが、私も心理実験をやっています。こういうのに興味がある方が、私の実験にも参加していただけるとうれしいです。論文としてまとめるときに、現象の名前をJSにするのは難しそうですけど(^^;
ウェブ上の実験に参加していただける方はこちらへどうぞ。
ダートマス大学のTseさんのページです。
まずはこのリンク先のアニメーションを見てください。
アニメーションの下の方に英文の説明がありますが、まだ読まないでくださいね。
黒い円が点滅するだけの単調なアニメーションですが、あとの方で、この円に変化が生じます。それまでがんばって見続けてください。
では見てきてください。どうぞ。
もう一つ別のアニメーションがあります。このリンク先です。これも、時計みたいな単調なアニメですが、ずーっと見ていると、ある変化が生じますので、それまでがんばって見続けてください。
では見てきてから、下のネタばらしを読んでください。
見てきましたか?
最初の黒丸のアニメ、しばらくの間、黒丸が一定の時間間隔で点滅していたと思います。
しかし、途中でこの黒丸が、赤くてしかも拡大する丸に変わりましたね?
そのとき、赤い丸がびよーん!と拡大していた時間は、黒丸が点滅していた時間よりも、長く感じられませんでしたか?
心理学のデモに慣れた方なら、次に私が何を書くか、ジョセフ・ジョースターの様に予測できるはずです。
おめーは次に、黒丸の点滅間隔も、赤丸の拡大も、
経過時間は全く同じだ
と言う。
じゃあ、ネタバレした状態でもう一度最初のアニメを見てください。
信じられないでしょ?
ということは、二番目の時計のアニメが何だったのかも予想がつくのではないでしょうか?最初のうちは、時計の針が、カチ、カチ、と一定のペースで回っていたじゃないですか。でも途中で、アラームが鳴っているみたいに、時計がびかびか赤く点滅してましたよね?時計の針が1ステップ進む時間経過と、アラームが鳴っていた時間経過は、まったく同じだそうですよ。
映画なんかで、
登場人物が、曲がり角を曲がったら、大型トラックと鉢合わせして、ピンチ!トラックがみるみる迫ってくる!
とか、
毒ガスの入ったガラス瓶を落としてしまった!ガラス瓶が床にたたきつけられたら一巻の終わりだ、ピンチ!
みたいなシーン、ありますよね。
よく見かけるのが、そういう危機的なシーンを、スローモーションで表現するという手法です。
接近してくるトラックとか、床に近づきつつあるガラス瓶を、スローモーションで見せるってやつですね。
Tseさんのデモが示しているのは、なんかびっくりしたときに、時間経過が主観的に伸びるってのが、単なる芸術的表現手法の話だっていうだけではなく、実際に心理的に生じているんだってことですね。しかも、黒丸が赤くなるとか、時計のアラームが鳴るみたいな、ピンチ!って程ではない、割と単純なことでも時間の主観的な拡大が生じて、その拡大の度合いは、今回のデモで簡単に確認できるくらい劇的なものだってことですよ。
すごいですね。
すごくないですかそうですか。
以前、Tseさんが東大に来て、なんと日本語でレクチャーをされたんですが(^^; そのときにこのデモを見せていただいて、大変びっくりしました。
論文になるのにちょっと時間がかかった様ですが、論文中ではこの現象のことを、時間の主観的な拡大 Time's Subjective Expansion、略してTSEと呼んでおられます。
Tseさんが報告したTSEという現象、ってわけです(^^
ちなみに、研究者が自分の名前とひっかけた論文を発表した例として、
Sunという人が書いた、「Where is the sun?」なんてのもあります(^^;
Tse, P. U., Intriligator, J., Rivest, J., & Cavanagh, P. (2004). Attention and the subjective expansion of time. Perception & Psychophysics, 66(7), 1171-1189.
Sun, J., & Perona, P. (1998). Where is the sun? Nature Neuroscience, 1, 183-184.
ところで、
TSEほど面白い現象を扱っているわけではありませんが、私も心理実験をやっています。こういうのに興味がある方が、私の実験にも参加していただけるとうれしいです。論文としてまとめるときに、現象の名前をJSにするのは難しそうですけど(^^;
ウェブ上の実験に参加していただける方はこちらへどうぞ。
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