2007/05/31

上昇し続けるチョウゲンボウ

チョウゲンボウ


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2007/05/31

それが「一番面白い」という発想

魔界の牧場、いや、まかいの牧場というところに娘を連れて行った。

トランポリン

牧場内にあったトランポリンに挑戦する娘。

トランポリンの上には、いろいろな面白い飛び方を図解した看板がぶらさがっていた。
Level 1から7までの飛び方が紹介されていたが、それらに加えて更に、次のようなことが書かれていた。

トランポリン1


おそらく、何らかの残効が生じることを言っているのだろう。
こういうのを「おもしろい!」と言うのは、知覚心理学者の発想だ。
実は、私もやってみたかったのだが…どんな残効?

似たような残効、と言えるかどうか分からないが、こんな現象ををAnstis先生が報告している。
まず、トレッドミル(ランニングマシーン)の上で30秒から1分ほどジョギングをする。
次に、トレッドミルを降りて、床の上で駆け足足踏みをする。

しかし、
同じ場所で駆け足足踏みをしようとしたつもりなのに、思わず前にとっとっとっ…と進んでしまう。

…のだそうだ。
これ、実際に体験してみたいな〜
どっかにトレッドミルないかな?

Anstis, S. (1995). Aftereffects from jogging. Experimental Brain Research, 103, 476-478.


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2007/05/27

それぞれの道

Leaning Tower Illusion


右側の道は、ほぼ真っ正面に向かってのびていくように見えます。
しかし、左側の道は、真っ正面からやや左の方にのびていくように見えます。

が、
実際にはこれ、全く同じ写真を2枚並べただけなんです。
2本の道が平行にのびていくように見えると思ったんですけどね。

2007 Best Visual Illusion of the Year Contestで優勝した、The Leaning Tower Illusionというのに着想を得て作りました。

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2007/05/27

大きさの恒常性を逆手にとった遊び

size constancy


急速に成長していく我が娘の姿を多重露光で撮影。

嘘です。

近景、中景、遠景でぼけ具合を変えているが、画面上での大きさは全く同じ。


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2007/05/26

盲点で遊ぼう

盲点


両腕を前に伸ばして、人差し指をそろえてください。
次に、左目を閉じて、右目だけを開けていてください。
当然ですが、左右の人差し指の先端が、どちらもはっきり見えますよね。

それでは、右手をゆっくりと、右の方に水平移動させてください。
左手は、そのまま顔の正面で固定です。右手だけ、右にスライドさせます。

ここで注意。
右手を動かすと、それにつられて目で追ってしまいがちですが、
視線は、顔の正面にある左手の人差し指の先端に固定してください。

ただし、意識(注意)だけは、右にスライドさせた右手の人差し指の先端に集中してください。
視線が向いた先とは別の場所に意識を向けるというのはなかなか難しいのですが頑張ってください。

右手をゆっくりと右に動かしていくと、ある位置で、人差し指の先端がすっぽりと消えてしまいます。
初めて体験すると、かなりびっくりするのではないでしょうか。
私はすでに何度も指が消えるのを観察していますが、何度観察してもけっこう面白い現象だと思います。

「消えないよ」という方がいたら、右手の人差し指を目で追ってしまっている可能性があります。
視線は、顔の正面にある左手の人差し指の先端に固定しないとだめです。

視線が向いた先、つまり視野の中心はよく見えるけれど、視野の周辺部はぼやけてよく見えません。そのせいで、人差し指の先が見えなくなったのでしょうか?

そうではありません。
右手を更に右にスライドさせると、もっと周辺の、更にぼやけて見える領域に入ることになります。
しかし、消えていた指の先端が現れて、ちゃんと見えるのが確認できるはずです。

つまり、右目では、右方向のある特定の位置(正確には位置ではなく方向)に、物が見えない領域があるということです。
眼球には、光を感じる細胞が存在しない、「盲点」という領域があります。人差し指の先端が、ちょうどその盲点と対応する位置(方向)に来たため、見えなくなったのです(ちゃんと図を使って説明したいところですが…)。

盲点は、右目だけでなく左目にもあります。
左目をだけを開け、右手の人差し指を顔の正面で固定し、左手を左の方にスライドさせてみてください。
このとき、視線は、顔の正面にある右手の人差し指に固定します。
やはり、指の先端が消えて見えるはずです。

指が消えてしまう状態にしてから、両目を開けてみてください。
そうすると、消えた指が出現します。
片方の目で見えていなくても、反対の目からは見えてしまうためです(盲点の方向ではないから)。

物が見えなくなってしまうこの現象、上に書いたような手続きをとったときにだけ生じるのでしょうか?
そうではありません。
普段、普通に生活していても、右目は右方向のある領域、左目は左方向のある領域が見えていないのです。
でも、見えていない領域があるなんて、いままで全然気づかなかったのではないでしょうか?
こういう知識を得た今現在だって、そんなふうには感じないはずです。

両目を開けているから気づかないのでしょうか?
それも違います。
片目だけで周りを見回してみてください。
片目だけで見ている場合、反対の目による補償は無いわけですから、盲点の部分の情報はすっぽり欠けていることになります。
それでも、欠けて見えないですよね。

どうやら、欠けた部分を埋め合わせて、欠けているとは感じさせないようなメカニズムが、我々の頭の中にはあるようです。

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2007/05/26

錯視の上手な見せ方

クレイクオブライエン


上の写真の円盤、右半分より左半分の方が白っぽく見えますが…

クレイクオブライエン


実は左右とも同じ明るさなんですよ、という見せ方と、

上の写真の円盤、右も左も同じ明るさなんですが、

クレイクオブライエン


なぜか右半分より左半分の方が白っぽく見えてしまいますね、という見せ方と、

どっちが効果的だろうか?

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2007/05/25

ストラテジーの選択

葉っぱ


「不気味の谷」論文のゲラ校正が終わりました(いや〜、分かりづらいわ、この論文 (^^; )。
オンライン心理実験の成果、第壱号です。
私が心理実験をオンラインでやるようになってから、2年半くらいが経過していますが(うそぉ!?)、これでようやく、「オンライン心理実験でこんな成果が出せるんだよ」という話ができそうです。

かつて、実験室に被験者さんを一人一人呼んできてデータをとっていた頃、だいたい一人当たりの拘束時間は30分から1時間というところでした。
ただし、一人の被験者から大量のデータがとれますので、被験者総数はせいぜい数名で十分でした。

オンライン実験を始めようとしたときは、これとは逆のやりかたをしようと思いました。
被験者一人当たりの拘束時間は、せいぜい数分から15分程度までとして、データ量が少なくなる代わりに、被験者をたくさん集めよう、というストラテジーです。

しかし、
この選択が正しかったのかどうか?
オンライン実験ですから、同じ時間に複数の被験者が実験に参加することもできますし(実験室でやる場合は、スケジュール管理が必要)、夜中だろうがなんだろうが、好きな時間に実験に参加することもできます。ですから、大勢の被験者を集めることはそんなに難しくないのではないか、と思ったのです。
ところが、実際には…なかなか参加してくれないんですよね。
ここ最近に関して言うと、一日辺りの被験者数は…1名以下です (T^T)

もしかすると、
オンライン心理実験に参加しよう、なんて思ってくれる人は、ものすごく珍しい人で、そういう人だったら長時間の実験にも参加してくれたりしたんでしょうか?
だとすれば、被験者が数名集まっただけで結論が出せるような実験計画にするべきだったかもしれないですねえ。
でもそれじゃあ実験室で実験やるのと変わらないですねえ。

やっぱり、実験心理学なんて、皆さん興味無いんでしょうか?

恋愛の悩みも一発で解決!
とか、
あなたの脳がみるみる若返る!
とか、
これをやるとあなたの性格がわかる!
みたいなことをやらないとだめなんですかね?

じゃあ、性格判断をやることにしましょう。
この下にある「被験者募集中」のアイコンをクリックして、実験に参加するかどうかであなたの性格がわかります(こちらの記事も参照)。
実験に参加してくれたら、あなたはとてもすばらしい性格の持ち主です。
いや、私にとって、ですけど(^^


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2007/05/25

これって錯視だよね? (2)

ダイミョウセセリ

地球のみなさん、こんにちは。いや、今晩は、かな?
日本の妖怪です。

チョウの写真が普通に撮れる季節がやってまいりました。
そこで質問です。
上の写真をクリックすると、別ウィンドウが開いて同じ写真が表示されます。
では、上の写真と、別ウィンドウに表示される写真、どちらが小さいでしょうか?


質問 どっちが小さい?(これって錯視だよね? #2)
記事上の写真の方が小さい
別ウィンドウの写真の方が小さい
結果過去の投票FC2ID


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2007/05/25

無限後退

無限後退


眼球はカメラのような構造になっています。
角膜がレンズの役割を果たしますし、瞳の奥には焦点距離を調節できる別のレンズ(解剖学用語でそのものズバリ Lens)もあります。
眼球の内側がスクリーンになっていて、網膜っていうんですけれど、そこに見えている情景の映像が映るんですね。
映っている映像のことを網膜像といいます。

物を見る、という体験の出発点は、この網膜像です。
従って、

「見る」とは、網膜像を見ることである。

と言うことが出来ます。
見るという体験が何を意味するのか、少しはおわかりいただけたでしょうか?

うん、
実は全然わかったことにならないんすよ。

「網膜像を見る」っていうんだから、何かが見てるわけですよね。
その「何か」に名前をつけましょう。
この手の議論ではよく、頭の中にいるちいさな人が網膜像を見ているんだ、と考えることにして、そのちいさな人のことをホムンクルスと呼びます。
錬金術で出てくるあれですよ。
わたしなんかは諸星大二郎の「肉色の誕生」という短編を思い出しますが、まあそれは置いといて。

あなたの目の網膜に映った映像を、ホムンクルスが見ている、とすれば、ホムンクルスが「見る」とはどういうことなんでしょうか?
「見る」っていうくらいだから、きっとホムンクルスにも目(みたいな物)があるんでしょう。
そして、ホムンクルスの目に、あなたの目の網膜像が映っている、と。
ということは、ホムンクルスの目の網膜像を見ることで、「見る」という体験が成立するってことになります。
ああ、この人は美人だな、とか、夕焼けが赤いな、とかいう体験が成立するわけですね。

でも、ホムンクルスの目に映った網膜像は誰が見ているんでしょうか?
多分、ホムンクルスの頭の中には、もっと小さいホムンクルスがいて、ホムンクルスの網膜像を見ているんでしょう。

で、もっと小さいホムンクルスの目に映った網膜像を見ることで、見るという体験が成立する、と。

じゃあ、もっと小さいホムンクルスの網膜像は誰が見ているかというと、多分、更に小さいホムンクルスが、もっと小さいホムンクルスの頭の中にいて、網膜像を見ているのでしょう。

そんじゃあ、更に小さいホムンクルスの網膜像は誰が見ているのかというと、とてつもなく小さいホムンクルスが…


いつまで経っても話が終わりません。
「見る」という体験に対する理解も全く深まりません。

「見る」とは網膜像を見ることである

なんて言っても、「見る」ということを理解したことには全くなっていない、というのはこういうことです。
要するに、「見る」ということの説明の中に「見る」という言葉が出てきて、同語反復的になっているからいけなかったんですね。

この話を学生さんにするときは、視覚のモビルスーツアナロジーというのを使っています。

人間は、眼球という光学系を使って、外界の映像を網膜に投影し、それを見ることで、目の前に何があるのかを理解しているのだ。
同じように、モビルスーツは、テレビカメラ(ジオン製だったらモノアイ)で捉えた映像を、コクピットのスクリーンに投影し、それを見ることで、目の前にいる敵モビルスーツを認識するのだ。

というアナロジーです。
でも、実際に物を見ている主体は何か、というと、モビルスーツそのものではなく、パイロットなわけですよ。
スクリーンに映ったガンダムを見て「連邦の白い悪魔だ!」と恐れおののいているのは、ザクそのものじゃなくて、パイロットさんですよね。
つまり、パイロットがどのように物を見ているのか、ということを理解しないと、モビルスーツ戦における敵MSの認識の意味は理解できないということです。

じゃあ、そのパイロットさんがものを見るということは何を意味するのか。
パイロットの目の網膜像が、「見る」という体験の出発点であることは間違いないけれど、同語反復的な説明に陥らないためには、どのように「見る」ということを理解したらいいのか?

みたいな感じで話を展開させています。

まあ、最近はザクとか言ってもピンと来ない学生さんも多いようですが(逆に私はガンダムシードとかわからんし)。

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2007/05/25

異星人の顔でサッチャー錯視(倒立効果)

明王

別の記事で使った明王顔です。見ていると、目の焦点があわないような、ちらついているような、嫌な感じがすると思います。

この顔をひっくりかえすとどうでしょう?
明王倒立


もしかして、正立状態で生じた嫌な感じが、弱まったり、あるいは消えたりするんじゃないかと思ったんですが、どうでしょう?


質問 明王顔の嫌な感じが消える? OR 弱まる?
消える(or 弱まる)
変わらない
結果過去の投票FC2ID



ジャンバ

こちらはリロ&スティッチに登場する宇宙人のジャンバ顔。
これをひっくりかえすと…
ジャンバ倒立


明王顔も、ジャンバ顔も、ひっくり返すとちらつき感が弱まるような気もするし、変わっていないような気もするし…
私は画像の作成者本人で、画像に慣れちゃっていますから、なんだかわけがわからなくなっています。
実は、明王顔もジャンバ顔も、正立状態ですらちらつき感がほとんどなくなってしまいました(^^;
素直な心で観察した人の印象が知りたいです。

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2007/05/25

とりぱん3巻

とりのなん子著「とりぱん・三巻」が出ていたので新幹線の中で読む。

カラーページに、
「夕方 長い散歩に出ていて なんだか遠くがぼやけて 目でも悪くなったかと思いきや いつのまにか夕月が出ている」
という記述があった。

プルキンエ現象?


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2007/05/24

キカイダー aftereffect

単なる思いつき。
下の絵は、別記事で紹介した、多重露光法による平均顔の画像をちょっとだけいじったものです。縦線と緑色の点が追加してあります。
色に注目すると、肌はだいたい肌色に見えるし、唇は赤みがかっているし、背景は青っぽく見えると思います。

キカイダーaftereffect (test)


下の画像は、上の画像をさらにいじったもので、なんだか人造人間キカイダーみたいになってしまいました。

キカイダーaftereffect (adapt)

この画像の両目の間にある緑の点を、数十秒間見つめてから、一枚目の画像をもう一度見てみてください。
そのときも、やっぱり両目の間にある緑の点に視線を固定してくださいね。
もしうまくいけば、色がついていたはずの一枚目の画像の右半分が、白黒画像っぽく感じられるはずです。肌は白っぽいし、唇も色あせて、背景の青もよくわからなくなるはず。

しばらくすると元に戻りますのでご安心を。
うまく体験できなかったら、キカイダー顔を見つめる時間を長くしてみてください。

もしかすると、「人造人間キカイダー」の物語の中で、キカイダーと同行していた人たちは、他人の顔の右半分の色が、いまいち鮮やかに感じられていなかったかもしれません。

だからなんだというわけじゃないんですが、色の残効現象で、色を消すデモンストレーションが作れないかと思ってやってみました。

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2007/05/24

これって錯視だよね?

下のフラッシュは、前の記事で紹介した運動残効を観察するためのものである。

これを見ていたとぅじが、運動残効とは別の錯視現象に気づいた。
上向きに動いている部分と、下向きに動いている部分の色味が違って感じられるというのだ。
Start/Stopボタンをクリックすると動き始めるので、色味に注意して観察してみてほしい。









どうだろうか?

質問 色が違う?
違って感じられる
違いは感じない

結果
過去の投票FC2ID



私は色味の違いに気づくことができた。
ただし、常に色が違って感じられるわけではなく、何かの拍子に錯視が生じる。
どんな条件で錯視が生じるのか、よくわからない。

また、色味の違いが感じられるのは、白っぽいブロック(実際には薄緑)ではなく、黒いブロックの方だ。
下に向かって動く方が、青みがかって感じられる。
上に向かって動く方は、なんとなく茶色っぽい感じがする。

ただし、これが逆転することもあるからよくわからない。上に動いている方が青っぽく感じられることも、まれにだが生じる。

もしかすると、フラッシュの仕様が原因で、黒いブロックが実際に色のついた状態で表示されているのではないか?
この可能性を検討するために、手鏡をディスプレイの前にかざして、フラッシュが上下逆転して見えるようにしてみた。
このときは、ディスプレイ上で下向きに動いている部分の方が青っぽく感じられていた。
もし、実際に色が付いているのだとしたら、鏡の中では、上に向かって動いている部分が青っぽく見えるはずだ。

しかし観察結果は、鏡の中でも、下向きに動いている黒いブロックが青っぽく感じられる、というものであった。
ということは、やはり錯視なのだろう。
色味は私の頭の中で発生しているものなのだ。

なんでこんな現象が生じるのだろう?
ベンハムのコマと似た現象なのかとも思うが…

知っている人いたら教えてください。


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2007/05/23

私が娘のことを好きな理由(10)

トイレからもどってきた娘の報告。

「うんちでたよ〜! ぼん、ぼぼん!

擬音語?
擬態語?

2007/05/23

私が娘のことを好きな理由(9)

娘が自作のお話をしてくれた。
「むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。
 おわり!

 おわりかよ〜!(自分でウケてる)」

この後、微妙なバリエーションが延々と続いた。
「むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。
 おじいさんとおばあさんはにんじんをたべました。
 おわり!

 おわっちゃったよ〜!」


2007/05/21

お礼はいずれ。精神的に

テントウムシ
(なんとなくサイレントヒルっぽい色調で撮れたテントウムシのサナギ)

アルバイトとして被験者をやりたいという方、大変もうしわけありません。
わたしの実験に参加しても、金品によるお礼は諸事情によりできません。
それにも関わらず、実験に御協力いただいた皆様には深く感謝しております。

ウェブ上で検索すると、他の研究室・機関では、バイト代が出るところもあるようですね。
私の実験だとだいたい数分で終了しますが、そういうとこで被験者をすると、半日拘束されて時給1000円弱ってとこでしょうか。
図書券がもらえたりするところもある模様。

実験室の様子が見学できて、学術的貢献をしつつ、お金がもらえるんだからお得ですよね。

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2007/05/21

神隠し vs. 座敷わらし [修正]

下のフラッシュの真ん中にあるボタンをクリックしてみてください。
ある写真が5秒間表示されます。
1秒後に、もう一度写真が5秒間表示されますが、何かが変化しています。
何が変化したのかを当ててみてください。

























す。

「さて、何が変化したでしょうか?」と出ていると思いますが、「?」の部分をクリックすると、答えがわかるように写真が再表示されます。

変化したのは2カ所。
まず、1枚目の画像にあった「700」の文字が、2枚目では消えていました。
また、1枚目の画像にはなかった赤い丸が、2枚目で出現していました。

この二つの変化に気づいたでしょうか?



質問 変化に気づきましたか? (Mondy & Coltheart, 2000)
700が消えたのには気づいた
赤い丸が出現したのには気づいた
両方とも気づいた
どちらにも気づかなかった
結果過去の投票FC2ID



5/21現在、9名の人が上の投票フォームで回答してくれていますが、変化にまったく気づかなかった人はいませんでした。
両方の変化に気づくことができたのが3名。
残り6名の人全員が、700が消えたのには気づいたけれど、赤い丸が出現したのにはきづきませんでした。
逆に、赤い丸の出現にだけは気づいた、という人はいなかったということです。

仮に、700と赤い丸の目立ちやすさが同じくらいだとすると、どちらの変化に気づいてもいいはずです。700の変化にだけ気づいた人と、赤い丸の変化にだけ気づいた人の人数は、だいたい半々くらいになるはずです。6名の全員が700の変化にだけ気づくなんていうことは、よっぽどの偶然がないかぎり起こりません(p = .016)。
にもかかわらず、こういう結果が得られてしまったと言うことは、我々の頭の中には、出現よりも消滅を容易に検出できるようなメカニズムが存在することを示唆しています。
ああ、「示唆」が出てしまった…(^^;

Agostinelliたちの研究によれば、「何かが変わるからよーく見ていてね!」と指示をした場合には、消滅の検出が容易になるということです。
一方、「とりあえず見ていてね」と指示を出しておいて、あとになってから「ところで、何か変わったの気づいた?」と尋ねると、出現の検出の方が容易になったとか。

ここで行ったデモでは、最初から「何が変化したのかを当ててみてください。」と尋ねています。
ですから、消滅の検出の方が容易だったという結果は、Agostinelliたちの結果と矛盾していません(いまのところは)。

ただし、白地に黒でペイントされた700の文字と、オレンジ色の上に赤でペイントされた丸の、もともとの目立ちやすさが同じだったかというと…そうは言えそうにありません。
ここで行ったデモの結果は、消滅の方が検出が容易である、という心理的な傾向だけを反映していたのではなく、700と赤い丸の元々の目立ちやすさの違いも影響していた可能性がありますね。


Agostinelli, G., Sherman, S. J., Fazio, R. H., & Hearst, E. S. (1986). Detecting and identifying change: Additions versus deletions. Journal of Experimental Psychology: Humer Perception and Performance, 12(4), 445-454.


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2007/05/19

ミュラーリヤー錯視レポートのヒント

ハクチョウ


「ミュラーリヤー錯視 レポート 考察」
をキーワードにしてこのブログにたどり着く人はいても、
「ミュラーリヤー錯視 レポート 序論」
をキーワードにしている人はいない。

おそらく、序論を書いて、実験方法を書いて、結果を書いたけれど、考察で何を書いたらいいのかわからない、という学生さんが多いのだろう。

しかし…それは何かがおかしい。
考察で何を書いたらいいのかがわからないのに、なぜ序論が

書けてしまった

のだろうか?

序論と考察はペアになっているはず。
だから、一方が書けるのに、他方がまるで書けない、なんてことはありえないはずなのだ。

難しく考える必要はない。
今回の実験結果を、中東情勢との関連で、株価変動の状況をふまえつつ、分析した結果を述べる、なんてことが期待されているわけではないのだ。

通常、レポートの構成はこんな感じになるだろう。

序論:今回の実験で何を明らかにしたいのか、という問を述べる。

実験:序論で述べた問に答えるために、どんなことをしたのかを書く。

結果:問に答えるための手がかりとして、どんなデータがえられたかを書く。

考察:序論で設定した問に対する答えを書く。

序論=問い、考察=答え、である。
結果=答え、ではないことに注意。実験結果は、答えを導くための手がかりにすぎない。

このように考えると、序論が書けたのに、考察で何を書けばいいのかわからない、などということがありえないことが理解できるだろう。
もし、考察で何を書けばわからないのだとしたら、序論でなにを書く「べき」だったのかも理解していないことになる。つまり、なぜか「書けてしまった」序論は、ほとんど無意味な内容だということになる。そりゃ、書き直さないとだめだ!

実験演習で、何をしようとしているのか、実験の目的はなにか、ということは、指導の先生が説明しているはずだ。配付資料にも書いてあるのが普通だろう。
だから、まず序論では、実験の目的=問い、を書く。

実験演習の場合、問いの設定は、自分の頭で考えることではない。
指導の先生があらかじめ設定した問いを書くだけだ。
だから、まったく苦労せずに簡単に書けるんだはず。

例えば、私が平成18年度の実験演習でミュラーリヤー錯視の指導を担当したときは、
「ミュラーリヤー錯視図形を縦に配置した場合と、横で配置した場合で、錯視量に違いはあるのか?」
という問いを設定した。
学生さん達はそれを書くだけで序論が終了。

ということは、この序論とペアになる考察は、どういうものになるか?
これもすぐにわかるだろう。
実験結果がどのようなものだったかに応じて、三つパターンが考えられる。
1)ミュラーリヤー錯視図形を縦に配置しても、横に配置しても、錯視量に違いはないことがわかった。
2)ミュラーリヤー錯視図形を縦に配置した場合よりも、横に配置した方が錯視量が大きかった。
3)ミュラーリヤー錯視図形を横に配置した場合よりも、縦に配置した方が錯視量が大きかった。

という、この三つの内の一つを書くだけ。

考察なんて簡単だ、と断言してしまおう(まあ…実際にはいろいろとアレなんだけどね (^^;

ただし、
指導の先生が設定した問いが、そもそもなんであるかよくわからない、という場合があるかもしれない。
例えば、配付資料に、「ミュラーリヤー錯視の錯視量は、矢羽の間の角度によって影響を受けることが既に知られている」、とか書いてあって、これからやる実験の内容が、「ミュラーリヤー錯視の錯視量に、矢羽の間の角度がどのような影響をあたえるかを調べる」ものだった場合。

実験をやっても、既にわかっていることしかわからない。これじゃ、何をやりたいのか(問いが何なのか)まるでわからない!…という混乱。

ナカニシヤの教材あたりを使った実験演習だと、そういうことになってしまうかもしれない。

しかし安心して欲しい。
指導の先生の話を聞いて、配付資料をよく読めば、実験の目的(=問い)が、ちゃーんとわかるようになっている…はずなんですけどね(^^;

こういう場合の実験目的は、「再現性を確認する」ことになるだろう。
ほら、先生そういってなかった?

だから序論には、
「すでに〜ということが知られている。本研究の目的は、この知見の再現性を検討することである。」
とかなんとか書いておく。
先行研究と自分らの実験で、どこが違うかがはっきりしていると、もうちょっと賢く見える書き方ができる。例えば、先行研究ではナカニシヤの紙製実験装置は使っていないけれど、自分たちは紙製装置を使う、のだとすれば、「ナカニシヤの紙製装置でも先行研究で得られた知見が再現されるのかどうか」を調べたいんだよ、という問いを設定できる。

で、考察=答えには、実験結果に応じて、次の二つのどちらかを書けばよい。
1)再現性があった。
2)再現性はなかった。

再現性がなかった場合は、なぜ先行研究と同じ結果が出なかったのか、その理由を書いたら吉でしょう。
被験者が、前日の徹夜麻雀で疲労しきっていたため、反応に極端なばらつきがあった、なんてのはお手軽に書ける理由の一つだろう。
もし、ナカニシヤの紙製装置では、先行研究の知見が再現されない理由を思いつくことができたら、そのことを書いておけばパーフェクトだ!

う〜ん、
レポートなんて簡単だよなあ。

なお、
インターネット上に落っこちているレポートを拾ってきて(あるいは買ってきて)、それをまるごとコピペするのは、いろいろな意味でリスクが高いので、ぜったいにお勧めしません。

念のため。
ここに書いた方針でレポートを執筆すれば、確実に高得点がとれるわけではないのは、言うまでもない。
また、指導の先生の方針と、ここに書いた内容が食い違っている場合は、指導の先生のおっしゃったことに従うべきだ。


というわけで、
この記事はあなたのレポート執筆のヒントになったであろうか?
もし、ここに書いたヒントによって、レポート執筆に要する時間が短縮できたら、空いた時間に私の心理実験に参加していただきたい。

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2007/05/18

運動残効

先日行った錯視に関する講義で、学生さんのウケが一番良かったのが運動残効だった。









Start / Stop ボタンをクリックすると、パターンが動き始める。
赤い点をじーっと30秒以上見つめてから、もう一度Start / Stopボタンをクリックすると、パターンの動きが止まる。
しかし、止まっているはずのパターンが、ぐねぐねと動いて見えたら、それが運動残効とよばれる現象だ。
この効果はすぐに消えてしまう。

Start / Stop ボタンをクリックする度に、パターンが動いたり止まったりするように作ってある。
パターンの動きを観察し、運動残効が出る状態にしてから、身の回りにある静止しているもの(例えばこのテキスト)を見てみてほしい。
やはりぐねぐね動いて見えるはずだ。
自分の手のひらを見ると、うねうねと手相が変形して面白い。

効果が確認できなかったら、もうしばらく見つめ続けるとうまく体験できるかもしれない。

FLASHの負荷が結構高いみたいなので、必要ないときは止めておくことをお勧めする。

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2007/05/18

めのさっかく…

大きい正方形の内側に、小さい正方形が入っているものが二組ある。
大きい正方形は無視して、小さい正方形の明るさを左右で比較してほしい。
右側のものより、左側の方が明るく見えるのがわかるだろう。
嘘錯視1


次の図では、水平線の長さを比較して欲しい。
下のものより、上の方が長く見えるはずだ。
嘘錯視2


・解説
最初の図では、右側の小さい正方形より、左側のものの方が実際に明るくなっている。
二番目の図では、下の水平線より、上の水平線の方が実際に長くなっている。

だからそうみえるんです。

いわゆる錯視図形でもなんでもないのである。

では下の図はどうだろうか。
最初の図と同じように、右側の小さい正方形よりも、左側のものの方が明るく見えるはずだ。
これは錯視でそう見えているのだろうか?
それとも、実際にそのような明るさの違いがあるから、その通りに見えているだけであろうか?
嘘錯視3


見かけの印象だけから、いわゆる錯視と、そうでない通常の知覚を区別することは可能だろうか?


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2007/05/17

私が娘のことを好きな理由(8)

親子遠足で見たチョウ


保育園の親子遠足。
娘は公園のカバ型遊具が気に入ったようだ。
中に潜り込んで遊ぶことが出来る。
しばらくよそで遊んだ後、もう一度カバのところに戻ってきて、中に潜り込もうとした
しかし、年上の男の子達がすでに占拠していて中に入れない。
「あっちいけよ」
みたいな言葉がカバの中から聞こえてくる。

しかしうちの娘は簡単には引き下がらない。
まず、
「いじわるだね!」
と、相手の性格特性を明示化。
次に、
「おばけが来てたべられちゃうよ!」
「神様にカミナリ落としてもらうからね!」
と、超自然の存在を召還して攻撃。


また、友達が泣いているのを発見したときも、
「だいじょうぶだよ、神様がxxxxxx(聴取不能)」
と、またしても超自然の存在を召還して慰める。

職業は召還士に決定。
他力本願とも言う。


2007/05/14

エルグレコ

エル・グレコ。
Also know as Domenikos Theotocopoulos.

縦に引き延ばされた画風で知られる…

って全然引き延ばされて感じないんですけどね。
エル・グレコが描く顔よりも、原哲夫が描くケンシロウやラオウの顔の方がよっぽど縦長に見えます(^^

それはさておき、
エル・グレコが縦長(とされる)絵を描いた理由として次のような説があります。

「エル・グレコは実は乱視で、目に映る像が縦に引き延ばされたようになっていた。
だから、縦長の絵を描いていたのだ。」

この話をちょっとアレンジしてみましょう。
眼球に異常があり、外界の像が縦に2倍に引き延ばされたようになっている人がいます。
そのような人が、正方形を見てスケッチしたら、描かれる正方形はどのようなものになるでしょうか?

ただしここでは、芸術的にズッギャアアアアン!な感じを出そうとかいうことは一切考えず、単純に見えたままのものを紙の上にコピーしようとしていると考えてください。

ちなみに、
こういう心理学的な話の中で質問が出た場合、「ちゃんと」不正解した人の方が、「不幸にも」正解してしまった人より、後半の話が楽しめることになっています(^^;



質問 正方形はどのようにスケッチされる?

縦長の四角形
そのものずばり正方形
横長の四角形
結果過去の投票FC2ID



網膜像が上下左右反転していることとか、網膜が平面でないことなどは、単純化のため、ここでは考えないことにします。


さて、
目に映る像が縦方向に2倍に引き延ばされている人の前にあるのは、縦の長さも横の長さも等しい正方形の物体です(下の図のA)。その物体をスケッチしようとしているわけですね。

これをスケッチした結果、エル・グレコの画風の解釈と同様に、縦に2倍に引き延ばされた四角形がスケッチブックに描かれたとしましょう(下の図のB)。

このようなものを描いた結果として、「よーし、見えたままの四角形がうまくコピーできたぞ!」と満足できるでしょうか?

この人の目には、縦に2倍に引き延ばされたものが映ります。
ですから、自分が描いた縦長の四角形を見ると、下の図のCのように、更に2倍に引き延ばされたものとなってしまいます。

これはどういうことでしょうか?

正方形を見たときの印象をそのままスケッチブックの上に再現するためには何が必要かを考えてみてください。
実際に正方形の物体を見たときと、スケッチブックに描かれた絵を見たときで、目に映るものが同じになっている必要がありますね。

エルグレコ


この人にとって、正方形を見る、という体験は、図のBのような四角形が目に映ることと対応しています。

ところが、図のBのような四角形が最初からスケッチブックの上にあると、目に映るのは図のCの思いっきり縦長の四角形です。

そのような縦長の四角形が目に映るのは、図のBのような四角形を実際に見たときであって、正方形を見た場合ではありません。

では、図のAのような、単なる正方形がスケッチブック上に描かれていたらどうでしょうか?
像が2倍に引き延ばされて、図のBのような四角形が目に映ることになります。

これはまさに、正方形の実物を見た場合と同じですから、
「よーし、見えたままの四角形がうまくコピーできたぞ!」
と、満足できることになります。

したがって、
目に映る像が縦に2倍に引き延ばされている人が、正方形を見たままにスケッチしようとすると、描かれるものは…単なる正方形、ということになります。

ということは、
エル・グレコの目に映る像が縦に引き延ばされていたとしても、そのことが原因で、縦長の画風になることはありえない、ということになりますね。

Anstis, S. (2002). Was El Greco astigmatic? Leonardo, 35(2), 208.


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2007/05/14

ヨツボシケシキスイ

ヨツボシケシキスイ

ヨツボシケシキスイに会うのって、すごい久しぶりだ、オレ。
小学校以来だはず。
いや、川越じゃなくて仙台。
子供会のおみこしのスタート地点になってた公園があったじゃない?
あそこにやたら樹液の出るクヌギがあってさ〜

って、だれと会話しているのかオレは。

2007/05/13

平均顔を簡単に作る方法

「平均顔」
これも、このブログにたどり着く人がよく使うキーワードです。

「ミュラーリヤー錯視 レポート 考察」
の頻度に比べれば全然たいしたことないですけどね(^^;

ウェブ上で検索すれば、いろいろな人が作った平均顔を見ることが出来ますし、このブログの中でも、私が作った平均顔を何度も示しています。

が、
自分で作ってみたい、と思う人も結構いるのではないでしょうか?

ちゃんと作ろうと思ったら、モーフィングのプログラムを入手する必要があります。
そして、たくさんの顔写真を用意して、それぞれの顔に対して数十個、あるいはそれ以上の数のアンカーポイントをちまちまちまちまちまちまちまちま…と設定してやります。

かなり根性が必要です(^^;


しかし、そこそこのできあがりで構わないなら、もうちょっと手を抜いて平均顔を作ることも可能です。
以下に、平均顔のお