2007/04/03

私が娘のことを好きな理由(2)

娘を膝の上に座らせた状態で、ロボットの運転の練習(鉄騎)をしていた。
適当にマガジンチェンジボタンを押してしまうので、あっというまに(無意味に)残弾数が減っていく。

しばらくすると、非常脱出ボタンを押していいか、と聞いてくる。
黙ってすぐに押さなかったのは、危険なものを感じたからであろう。

押してみな、というと、こわごわと非常脱出ボタンに手を伸ばす娘。
EJECT!
ゲームオーバー!

「ロボットこわれちゃった!」
と大あわて。

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2007/04/02

わたしが娘のことを好きな理由

二人で書店を訪れた際、娘が真っ先に
「これ買って」
と持ってきたのが、講談社から出ている

週刊 原寸大 日本の仏像 創刊号 興福寺 阿修羅と国宝感の至宝

であった。

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2007/04/01

てめえらの勝負パンツの色は何色だ!?

ってのは、動物の世界ではイイ男と見なされる傾向があるそうな。
例えば魚のイトヨなんかだと、腹部が赤い雄は雌からモテモテである、と。
イトヨの世界では、赤はイイ男の証拠であり、実際、寄生虫がいることも少ないんだとか。

更に、赤い飾りを人為的にくっつけられた雄は、そうでない雄よりも強くなっちゃうんだそうな。
いやー、さすがに畜生はバカですな。
単純きわまりなし。
万物の霊長たる人間様では、そんな単純に人と人との間の優劣が決まったりはしません。

と、思いきや、
HillとBartonが2005年に発表した論文によると、

人間でも同じような単純な事が起きている

かもしれないとのこと。
結論を先に言えば、赤い色を身につけた人間は、そうでない人間よりも競争場面(スポーツ)で有利になるんではないか、ということ。
赤い色は、人間に対して何らかの心理的影響を与えるということですね。

で、この先生たち、自分らで色彩の心理的効果を調べる実験をしたのかというと、実は何にもしていません。
ある有名な競技会の対戦成績を調べただけ。
2004年アテネオリンピックです。
このオリンピックでの、ボクシング、テコンドー、レスリング(グレコローマンとフリースタイル)の成績を調べたんですね。
アテネオリンピックの競技風景をまだ覚えている人がいるかどうか…これらの競技では、選手が赤または青の服(またはプロテクタ)を着用していたんですが、覚えてます?

で、選手に対する色の割り当てはランダムだったそうですが、割り当てられた色(赤 vs. 青)で勝率をまとめてみました。
もし、色の効果なんてものが無いんだとしたら、色によって勝率に差は出ないはずです。
赤の勝率も、青の勝率も、どちらも同じ50%となると考えられます。

ところが!
実際には

青の勝率が45%

赤の勝率が55%

でした。
種目別に集計しても、全ての種目で

赤の勝率の方が高かったことがわかりました。

この論文が出た頃、アテネオリンピックの写真をネット上で検索してみたんです。
そしたら大抵の写真が、赤い服の選手が青い服の選手を圧倒しているような場面を写していたんですよね (^^;
今現在、アテネ五輪の公式サイトは閉鎖されちゃっている様で、当時の画像を探すのはちょっと苦労すると思いますが、興味がある方は検索してみてください。

さて、
赤を割り当てられた選手の勝率が高かったといっても、色だけで試合の結果が全部決まっていたわけじゃありません。
色の効果が顕著だったのは、対戦した選手同士の能力が拮抗していた場合だけでした。
もとから実力差が大きかった場合は、色がどうだろうが関係なく、強い選手が勝っていたんですね。
ま、これは当然の話ですか。
実力がほとんど同じだった場合に、色の効果がバランスを崩して勝敗にバイアスをかけたということです。

というわけで結論。

服などの色は、人間の肉体的競争場面に影響する。

さらにHillとBartonは、EURO2004というサッカー大会の成績も調べてみました。
EURO2004…サッカー全然興味無いんですが、多分ヨーロッパでやってる大きい大会なんですよね?
で、サッカーの場合、試合によってユニフォームの色を変えるんですよね?
ホームとアウェイ?
で、よくわかりませんが、同じチームが、赤いユニフォームを着用した場合と、赤くないユニフォームを着用した場合で成績を比較しました。
すると、赤いユニフォームを着たときの方が、ゴール数が多かったということです。
アテネオリンピックの場合に調べた競技は、どれも個人競技でしたが、EURO2004の話から言えるのは、団体競技の場合にも色の効果がある、ということです。

ここまでの話が、仮に、赤=強い、青=弱い、ということを意味しているとしたら、何が言えるでしょうか?

ゴレンジャーなどの、いわゆる戦隊物テレビシリーズでは、リーダー格が赤いですよね。
あれは、なんとなくこの話と関係ありそうな気がします。

通常の三倍速いことで有名なシャア=アズナブルのモビルスーツも赤ですしねえ。

ところで、サッカーに興味無いんですけど、日本代表のユニフォームって…青じゃありませんでしたっけ?
これは…誰か日本サッカー協会に進言した方がいいんじゃないですかね〜?

さて、
HillとBartonの論文から言えるのは、競技場面で何らかの効果を与えるということで、それより具体的なことまではわかりません。
アテネ五輪の場合、赤い色に意味があったのか、青い色に意味があったのか、それともその両方だったのか?EURO2004の場合は、「赤 」vs. 「赤以外の色」で同じ効果があったということですから、赤い色に意味があったとは言えそうです。でも、青=弱者の色、かどうかは不明ですね。

さらに、
色の効果が、着用者に対する効果なのか、対戦相手に対する効果なのか、それともその両方なのか、それもわかりません。
赤い服を着ると、「ぶちかましたるでーっ!」と着用者本人の気合いが高まって強くなってしまうのか、それとも、対戦相手が赤い服を着ている相手を見ると「あんな奴には勝てそうにないですわ〜」と弱気になってしまうのか?
青い服を着ると、「俺は…だめなんだああ」と弱気になってしまうのか、対戦相手が青い服を着ていると、「あんなへなちょこ野郎には負ける気がしないぜ!」と強気になってしまうのか…

この辺の事情によって、いわゆる勝負パンツだとか勝負下着だとかの意味が違ってきますね。
HillとBartonの論文に従えば、勝負パンツは赤が良いということになります。
赤の効果が着用者に対する効果だとすれば、赤い勝負パンツはプラスの影響を着用者に及ぼすはずです。
しかし、対戦相手に対する効果だとすれば、勝負パンツが相手に見えるようにしないと意味がないことになります。
勝負パンツが「対戦相手」に見えるような状況…もしかして「勝負」の意味が違います?

ところで、赤と青、勝者と敗者の関係が逆になっている例を見つけました。
トリノ五輪女子フィギュアスケートの表彰式の写真を見ると、金メダルを獲った荒川静香の衣装は青、それに対し、コーエンとスルツカヤは赤っぽい衣装なんですよね。
単純な言い方をすれば、勝者=青、敗者(?)=赤、だったと。
これだけの事例から何か言える訳じゃないですが、フィギュアスケートと他の競技の性質の違いと一緒に考えると、色の効果を解明する上でのヒントが隠されているような気もします。

さて、こういった色の効果、
文化的な要因は関係ないのか?日本人にも影響があるのか?という疑問も出てきそうです。
が、日本人にも影響してるんじゃないかな、という証言をいくつか得ることが出来ました。
HillとBartonの論文をネタにしたレポートを学生さんに課したんですよ。そしたら、小学校、中学校、高校時代の運動会で、なんだか知らないけれど紅組が例年優位だった、っていう話を複数の学生さんが書いてきたんですね。いやびっくり。これを読んでいるあなたの場合はどうでしたか?私はもう運動会のことは忘れちゃいましたが(^^;、本当だとしたら、まさに赤の効果、日本人にもありそうですよ。

世間では、2016年夏季五輪招致の是非について議論があるようですが、もし、日本で開催することになったのなら、日本人選手に積極的に赤い服、プロテクターを割り当てるように工作すると…もしかしたらメダルの獲得数が増えるかもしれませんね〜(^^;


Hill, R. A., & Barton, R. A. (2005). Red enhances human performance in contests. Nature, 435, 293.


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