4歩下がるとお得です
ストループ課題というのがあります。
例えば、
をできるだけ速く、声に出して読んでみて下さい。早口言葉くらいの異常な速さでお願いします。
では、次。
今度は、文字を読むのではなく、文字の色を声に出して言ってみてください。
やってみると、文字の意味を無視して表示色だけを答えるのはちょっと難しいことがわかると思います。
これがストループ課題で、認知的能力の高さを測定するための課題の一つとして、心理学研究の中でよく使われています。認知的能力を測定するには、そこそこ難しい課題じゃないとだめで、ストループ課題はちょうどいい難しさだってことですな。
データとしては、読み上げるときのスピードや、読み上げの誤り回数などを測定することになります。
Psychological Science誌に掲載されたKochさんたちの研究では、このストループ課題の成績を指標とした実験をやっていて、我々の認知的能力を一時的に高める(かもしれない)驚くべき方法がある、ということが報告されています。
それは、
4歩下がる
というもの。
これだけ。
実際には4歩でも10歩でもいいのかもしれませんが、彼らの実験では4歩という条件に設定されていました。
被験者さん達(オランダの大学生)にストループ課題をやってもらったのですが、その直前に、前に4歩あるく、後ろに4歩あるく、右または左に4歩あるく、ということをしてもらいました。
すると、後ろに4歩あるいた条件では、反応が30〜40ミリ秒ほど素早くなったのだそうです。
30〜40ミリ秒というと些細な違いに思うかもしれませんが、人間の反応速度としてはかなり大きな違いと言えます。私が自分で実験をやって、反応時間にこれだけの差が出たら、カチャーシーでも踊りたくなるくらいうれしくなることでしょう。
仮に、この効果がストループ課題に限定されず、我々の認知能力全般において生じるのだとしたら、という前提が必要ですが、Kochさんたちは、「何か困った状況に陥ったときは、後ずさりしてみると、うまいこと対処できるようになる…かもよ」と述べています。
発表会でステージに上がるときは、後ろ向きでステージの中央まで歩いていくといいかもしれません。
それはそれで別の問題が生じそうですけど。
Koch, S., Holland, R., Hengstler, M., & van Knippenberg, A. (2009). Boy locomotion as regulatory process: Stepping backward enhances cognitive control. Psychological Science, 20(5), 549-550.
例えば、
| あか みどり あお きいろ |
|---|
をできるだけ速く、声に出して読んでみて下さい。早口言葉くらいの異常な速さでお願いします。
では、次。
| あか みどり あお きいろ |
|---|
今度は、文字を読むのではなく、文字の色を声に出して言ってみてください。
やってみると、文字の意味を無視して表示色だけを答えるのはちょっと難しいことがわかると思います。
これがストループ課題で、認知的能力の高さを測定するための課題の一つとして、心理学研究の中でよく使われています。認知的能力を測定するには、そこそこ難しい課題じゃないとだめで、ストループ課題はちょうどいい難しさだってことですな。
データとしては、読み上げるときのスピードや、読み上げの誤り回数などを測定することになります。
Psychological Science誌に掲載されたKochさんたちの研究では、このストループ課題の成績を指標とした実験をやっていて、我々の認知的能力を一時的に高める(かもしれない)驚くべき方法がある、ということが報告されています。
それは、
4歩下がる
というもの。
これだけ。
実際には4歩でも10歩でもいいのかもしれませんが、彼らの実験では4歩という条件に設定されていました。
被験者さん達(オランダの大学生)にストループ課題をやってもらったのですが、その直前に、前に4歩あるく、後ろに4歩あるく、右または左に4歩あるく、ということをしてもらいました。
すると、後ろに4歩あるいた条件では、反応が30〜40ミリ秒ほど素早くなったのだそうです。
30〜40ミリ秒というと些細な違いに思うかもしれませんが、人間の反応速度としてはかなり大きな違いと言えます。私が自分で実験をやって、反応時間にこれだけの差が出たら、カチャーシーでも踊りたくなるくらいうれしくなることでしょう。
仮に、この効果がストループ課題に限定されず、我々の認知能力全般において生じるのだとしたら、という前提が必要ですが、Kochさんたちは、「何か困った状況に陥ったときは、後ずさりしてみると、うまいこと対処できるようになる…かもよ」と述べています。
発表会でステージに上がるときは、後ろ向きでステージの中央まで歩いていくといいかもしれません。
それはそれで別の問題が生じそうですけど。
Koch, S., Holland, R., Hengstler, M., & van Knippenberg, A. (2009). Boy locomotion as regulatory process: Stepping backward enhances cognitive control. Psychological Science, 20(5), 549-550.
リモートポイント・プレゼンタ2.4
講義の際にはMacBook Airを教室に持ち込んで、Keynote(たまにPowerPoint)でプレゼンを行っています。このため、授業中はMacBook Airから離れることができませんでした。
このスタイルを改め、教室内を動き回りながら講義をしてみようと思いつき、一度Apple Remoteを使ってみました。Macから離れてスライドの進行を遠隔操作しようというわけです。
しかしこれがまるでダメ。少なくとも私の利用環境では、Macを遠隔操作することはできませんでした。
Apple Remoteの代わりになる物を探していたところ、INTERLINK ELECTRONICS Remotepoint Global Presenterという製品を生協パソコン売り場で発見し、購入。
特にドライバーをインストールする必要も無く、付属のレシーバーをUSB端子に差し込むだけで使い始めることができました。

Keynoteまたはパワーポイントのスライドの進行のために使うのが主目的ですが、レーザーポインター装備、マウスカーソルの操作可能、右クリック、左クリック可能、という内容。USBマウスとして認識されているってことなんでしょうか?これだけの機能があれば一通りのことはできてしまいそうです。
講義室は大教室なのですが、有効距離が30mもあり、教室の一番後ろから、教室の一番前にあるMacを遠隔操作することに成功。また、無線方式のため、発信器本体をMacの方に向けるような必要もありません。
ちなみに、教室内を動きまわりながら講義をしようと思った理由は…学生の私語対策です orz
かしまさよー (TAT)
このスタイルを改め、教室内を動き回りながら講義をしてみようと思いつき、一度Apple Remoteを使ってみました。Macから離れてスライドの進行を遠隔操作しようというわけです。
しかしこれがまるでダメ。少なくとも私の利用環境では、Macを遠隔操作することはできませんでした。
Apple Remoteの代わりになる物を探していたところ、INTERLINK ELECTRONICS Remotepoint Global Presenterという製品を生協パソコン売り場で発見し、購入。
特にドライバーをインストールする必要も無く、付属のレシーバーをUSB端子に差し込むだけで使い始めることができました。

Keynoteまたはパワーポイントのスライドの進行のために使うのが主目的ですが、レーザーポインター装備、マウスカーソルの操作可能、右クリック、左クリック可能、という内容。USBマウスとして認識されているってことなんでしょうか?これだけの機能があれば一通りのことはできてしまいそうです。
講義室は大教室なのですが、有効距離が30mもあり、教室の一番後ろから、教室の一番前にあるMacを遠隔操作することに成功。また、無線方式のため、発信器本体をMacの方に向けるような必要もありません。
ちなみに、教室内を動きまわりながら講義をしようと思った理由は…学生の私語対策です orz
かしまさよー (TAT)
ベアーベルをつけて走ってみた
自転車に乗った自分の存在を歩行者にアピールするために購入したCOGHLAN's(コフラン)ベアーベル。これを装着したストライダで、実際に通勤路を走ってみた。
一定強度以上の衝撃が車体に加わる度に、熊よけサウンドがジリンジリンと鳴る。
気分はヤギたちと牧場へ向かうペーターとハイジである。
路面がおしゃれなタイルで舗装されている場合、車体が振動し続けるため、ベアーベルも鳴りっぱなしとなる。
これでは歩行者を威嚇しているのと同じではないかと心配になったが、果たして、歩行者の反応は…
ノーリアクション
であった。ほとんどの場合。
某マンガ専門学校で正体を明かしたときの桜玉吉さんたちの気分である。
中にはベルの音に気づいて振り向いた人も数名はいたので、追加効果が低い確率で発動するマテリアを装着した、くらいのつもりでいれば良いのだろう。
自転車走行可の歩道では、できるだけ歩行者に遠慮しながら走りたいので、このベルの音が歩行者を威嚇することになっていないのは結構なことである。
また、ノーリアクションに見えても実は、ベルの音には気づいていて、「何か後ろから来た?」程度にでも歩行者が思っているのであれば、それだけで安全性の向上に寄与しているのかもしれない。
もう一つ取り寄せて、子どもの自転車にもつけておこうかと思っている。
一定強度以上の衝撃が車体に加わる度に、熊よけサウンドがジリンジリンと鳴る。
気分はヤギたちと牧場へ向かうペーターとハイジである。
路面がおしゃれなタイルで舗装されている場合、車体が振動し続けるため、ベアーベルも鳴りっぱなしとなる。
これでは歩行者を威嚇しているのと同じではないかと心配になったが、果たして、歩行者の反応は…
ノーリアクション
であった。ほとんどの場合。
某マンガ専門学校で正体を明かしたときの桜玉吉さんたちの気分である。
中にはベルの音に気づいて振り向いた人も数名はいたので、追加効果が低い確率で発動するマテリアを装着した、くらいのつもりでいれば良いのだろう。
自転車走行可の歩道では、できるだけ歩行者に遠慮しながら走りたいので、このベルの音が歩行者を威嚇することになっていないのは結構なことである。
また、ノーリアクションに見えても実は、ベルの音には気づいていて、「何か後ろから来た?」程度にでも歩行者が思っているのであれば、それだけで安全性の向上に寄与しているのかもしれない。
もう一つ取り寄せて、子どもの自転車にもつけておこうかと思っている。
ベアーベル
自転車通行可の歩道を走行中に、Gメン'75状態で道幅いっぱいに広がっている歩行者の集団に遭遇することがある。そんなとき、私は静かに後ろから追随することにしている。
ベルを鳴らしながら走行している人を見かけることがあるが、あれは「たっぴらかさりんどー!」と威嚇しているようなものである。
たいていの場合、こちらの存在に気づいた歩行者は、ありがたいことに道を譲ってくださる。しかしストライダは走行音が静かなせいか、なかなか気づいてもらえないことも多い。そんなときは、追い越し可能な状態になるまで、Gメン'75のテーマを口ずさみながら歩行者についていくことにしている。
ベルで歩行者を威嚇するのは論外ではあるが、こちらの存在を気づいて貰うことは、安全上有効であるようにも思える。何かいい方法は無いものかと自転車関連のウェブサイトをあれこれ調べてみたところ、熊よけ用のベルをつけている、という記事を見つけた。
500円前後で入手できる安価なものだったので、私も取り寄せてみた(送料の方が高かった)。上記ウェブサイトにあったものと同じ、COGHLAN's(コフラン)ベアーベルというもの。

早速ストライダに取り付けて走ってみた。
ガラガラうるさく鳴ったら、結局歩行者を威嚇することになるのではないか、と心配していたのだが、それほど大きな音ではなかった。しかも、路面の状態が良好な場合には、全く音がしない。走行中常にジリンジリン鳴っているわけではないということである。
テストランの範囲内では、むしろ静かすぎて、自分の存在をアピールするために不十分ではないかとすら感じた。
では実際の通勤路を走ってみたらどんな具合であろうか?
ベルを鳴らしながら走行している人を見かけることがあるが、あれは「たっぴらかさりんどー!」と威嚇しているようなものである。
たいていの場合、こちらの存在に気づいた歩行者は、ありがたいことに道を譲ってくださる。しかしストライダは走行音が静かなせいか、なかなか気づいてもらえないことも多い。そんなときは、追い越し可能な状態になるまで、Gメン'75のテーマを口ずさみながら歩行者についていくことにしている。
ベルで歩行者を威嚇するのは論外ではあるが、こちらの存在を気づいて貰うことは、安全上有効であるようにも思える。何かいい方法は無いものかと自転車関連のウェブサイトをあれこれ調べてみたところ、熊よけ用のベルをつけている、という記事を見つけた。
500円前後で入手できる安価なものだったので、私も取り寄せてみた(送料の方が高かった)。上記ウェブサイトにあったものと同じ、COGHLAN's(コフラン)ベアーベルというもの。

早速ストライダに取り付けて走ってみた。
ガラガラうるさく鳴ったら、結局歩行者を威嚇することになるのではないか、と心配していたのだが、それほど大きな音ではなかった。しかも、路面の状態が良好な場合には、全く音がしない。走行中常にジリンジリン鳴っているわけではないということである。
テストランの範囲内では、むしろ静かすぎて、自分の存在をアピールするために不十分ではないかとすら感じた。
では実際の通勤路を走ってみたらどんな具合であろうか?
錯視量の単位「ミュラー」
ミュラーリヤー錯視の錯視量を、複数回繰り返して測定し、平均値を求めたとする。このとき一般に、5ミュラーから9ミュラーの範囲の値が得られることが知られている (Majimun, 1986a, bを参照)。
当然ながらこの値には個人差があり、de Tarame & Teegee (1967)は、最大で18.3ミュラー、最小で3.8ミュラーという測定結果を報告している(それぞれ別の被験者からのデータ)。錯視量の上限が18.3ミュラーと、標準上限値の9ミュラーに比べて顕著に大きくなったのに対し、下限値は3.8に過ぎず、標準下限値の5ミュラーとほとんど違いがなかった点に留意すべきである。このような上限値ー下限値間の非対称性は、Sheesaa (1988)の奥行き仮説とも矛盾しない(ただし、Ishigantu, 2007は別の解釈を提案している)。
注)ここでいう錯視量単位ミュラー (M)は、Mabuya-Habudeebiru補正を考慮しない状態での基準量を表しており、補正単位M'ではない点に注意すること。
なんていう話はもちろん、「錯視量の単位 ミュラー」というステキな検索キーワードから思いついたデタラメである (Psychological Fictionとも言う)。
レポートに記述する錯視量の単位は、実験演習担当の先生が配布した資料に書いてあるはずで、Yahoo(googleじゃなくYahooが好きな学生さん多いですね)で検索して調べるようなことじゃないと思うのですが…資料に書いてなかった?
もし何か勘違いしている学生さんがいて、必死で検索して錯視量の単位を調べているとしたら、もう一度配付資料を読み返してみましょう。
やっぱり書いてない?
もしかして、錯視量の単位が何になるかは、学生が自ら考えるべし、っていう指導なんですかねえ。
当然ながらこの値には個人差があり、de Tarame & Teegee (1967)は、最大で18.3ミュラー、最小で3.8ミュラーという測定結果を報告している(それぞれ別の被験者からのデータ)。錯視量の上限が18.3ミュラーと、標準上限値の9ミュラーに比べて顕著に大きくなったのに対し、下限値は3.8に過ぎず、標準下限値の5ミュラーとほとんど違いがなかった点に留意すべきである。このような上限値ー下限値間の非対称性は、Sheesaa (1988)の奥行き仮説とも矛盾しない(ただし、Ishigantu, 2007は別の解釈を提案している)。
注)ここでいう錯視量単位ミュラー (M)は、Mabuya-Habudeebiru補正を考慮しない状態での基準量を表しており、補正単位M'ではない点に注意すること。
なんていう話はもちろん、「錯視量の単位 ミュラー」というステキな検索キーワードから思いついたデタラメである (Psychological Fictionとも言う)。
レポートに記述する錯視量の単位は、実験演習担当の先生が配布した資料に書いてあるはずで、Yahoo(googleじゃなくYahooが好きな学生さん多いですね)で検索して調べるようなことじゃないと思うのですが…資料に書いてなかった?
もし何か勘違いしている学生さんがいて、必死で検索して錯視量の単位を調べているとしたら、もう一度配付資料を読み返してみましょう。
やっぱり書いてない?
もしかして、錯視量の単位が何になるかは、学生が自ら考えるべし、っていう指導なんですかねえ。
ミュラーリヤー錯視における矢羽根の重要性
ミュラーリヤー錯視において、矢羽根の存在が果たす役割はきわめて重要である。
矢羽根の重要性は、次のような方法で確認することができる。
まず、ミュラーリヤー錯視図形から、主線の両端の矢羽根を取り除く。
内向図形と外向図形を連結したものは、接次図形などと呼ばれるが、接次図形の場合、全ての矢羽根を取り除く必要がある。
このとき得られる図形は一般に、次のように呼ばれている。
矢羽根の重要性は、次のような方法で確認することができる。
まず、ミュラーリヤー錯視図形から、主線の両端の矢羽根を取り除く。
内向図形と外向図形を連結したものは、接次図形などと呼ばれるが、接次図形の場合、全ての矢羽根を取り除く必要がある。
このとき得られる図形は一般に、次のように呼ばれている。
安全のためにヘルメットをかぶらない?

夜間の安全性向上のため、ストライダにテールランプを取り付けた。
クロップス ANT-MX1-Rとかいう製品。
これで車に追突される可能性が少しは低くなっただろうか?
さらに安全性を高めるため、ヘルメットを装着すべきであろうか、と検討していたところ、以下の論文のことを知った。
Walker, I. (2007). Drivers overtaking bicyclists: Objective data on the effects of riding position, helmet use, vehicle type and apparent gneder. Accident Analysis and Prevention, 39, 417-425.
イギリスの心理学者のWalkerさんの論文。
自転車を追い越していく自動車が、自転車にどのくらい接近してくるかを調べた研究である。ヘルメットの装着の有無、自転車が道のどの位置を走るか、追い越す車の種類、自転車運転者の性別による影響を分析している。
この手の研究では、安全のためバーチャルリアリティ(ドライビングシミュレータ)などを利用することがある。しかしこの研究では、自転車で町中を実際に走行している。自転車に超音波式の距離計を取り付け、自動車が自転車を追い越していく際に、どのくらいまで接近してくるかを測定。自転車には論文著者のWalkerさん本人が、普段着姿でまたがり、時速30 km前後で走行した。
測定の結果、追い越しの際の距離は、3.54 mから0 m以下となった。0 m以下ってのはもちろん接触していることを意味している。実験中に2回も接触事故が起きたのだそうだ。事故が起きたような特殊な事例や、その他の外れ値をのぞいて、2320回の追い越し時のデータを分析したのだという。
1)路肩からの距離の影響
まず、自転車が路肩からどれくらい離れて走っているか、によってどんな違いが出たか?ちなみに、路駐している車があるような場合には、路駐車両が路肩と見なされる。
「自転車は路肩から多少離れて、車道側にふくらんだコースを走った方が、車が大きくよけてくれて安全だよ」、という通説があるらしい。
ところが、今回の実験結果はそれとはまるで逆となった。
路肩から25 cmくらいのところを走った場合、車との距離は1 m 40 cm前後。そして、路肩からの距離が長くなるにつれ、車との距離は短くなっていった。車道に大きくふくらんで1 m 25 cmくらいのところを走った場合は、車との距離は1 m 15 cmから1 m 20cmとなった。
この結果だけに注目すれば、自転車は路肩に近いところを走った方が安全ということになる。ただし、路肩に近いところを走行すると、物にぶつかったり乗り上げたりと、別のリスクが生じるので、著者のWalkerさんは、ほどほどの距離(50 cmから75 cm)がいいんじゃないの、と提案している。ただし、交差点付近では、ドライバーに気づいてもらえるように、もっと車道よりを走った方がいいかもしれない、とも述べている。
2)ヘルメット装着の影響
今回、私が特に知りたかったのがこの要因。
ほとんどの場合に、自転車運転者がヘルメットを装着していると、ドライバーは自転車により接近した状態で追い越していく、という傾向が見られた。ヘルメット装着の有無による違いは10 cm程度ではあったけれども、明確な傾向が得られた。
自転車運転者のヘルメットには、自動車を引き寄せる効果があったのである!
これはおそらく、「ヘルメットをかぶっているからぶつかっても大丈夫だろう」、とか、「わざわざヘルメットをかぶるような趣味的bicyclistは運転がうまいんだろうからぶつかりゃしないだろう」、という判断が働くためかもしれない、とWalkerさんは述べている。
自転車が自動車に追突された場合の死亡率は非常に高いそうで、ヘルメットの効果を疑問視する立場もあるらしい。とすれば、ヘルメットを装着すると、自分を追い越していく自動車を引きつけ、追突事故の確率を引き上げることになってしまう。では、ヘルメットは装着しない方がよいのだろうか?しかしヘルメットを装着しなければ車に追突されない、というわけではない。何かが起きてしまったときに頭部がむき出しになっているよりは、ヘルメットを装着している方がマシではないかとも思うが…どうなのであろう?(ベイズの公式が思い出されてきたが…関係ある?)
3)車の種類の影響
私は車のことは全然詳しくないのだが、論文では
(1) ordinary cars,
(2) light goods vehicles and minibuses
(3) sports utility vehicles and pickup trucks
(4) buses
(5) heavy good vehicles
(6) taxis.
というように分類されている。車の大きさで言うと、(1) (6) (2) (3) (4) (5)という感じだろうか。基本的に、大型車ほど自転車に接近してくるという傾向が見られた。自転車との距離は、(1)(2)(3)がだいたい1 m 30 cm前後、(5)の大型トラックが 1m 15 cmくらい、(4)のバスが一番怖くて1 m 10 cmくらいとなった。ただし、タクシーは1 m 20 cmくらいまで接近してきた。これは車の大きさの問題というよりも、ドライバーの気質の問題か?
ともあれ、バスや大型トラックが近づいてきたら、自転車は路肩に逃げろ、ということだろうか。
4)性別の影響
自転車を運転しているのが男の場合と女の場合でどんな違いがあるか?とはいえ、実際に走っていたのはWalkerさん(男性)だけ。女性条件では、ウィッグを付けて、うしろから見ると女性っぽく感じられるようにしている。Walkerさん本人も書いているが、もちろん髪の毛が長い=女性ということにはならない。厳密に言えば、男性条件と女性条件の比較というより、短髪条件と長髪条件の比較となる。
細かいことはさておき、男性条件と「女性」条件の間には有意な差異が認められた。追い越していく車との距離は、男性条件が1 m 20 cm強だったのに対し、女性条件ではだいたい1 m 40 cm弱まで伸びた。
以上、大雑把に論文の内容をまとめてみた。
非常にわかりやすいデータであり、実際の自転車走行の際に大いに参考になると思われる。
しかしヘルメットを装着すべきなのかどうかは、今ひとつよくわからない。
ひとつ気になるのはこれがイギリスでのデータだということ。
日本においても同様のことが成り立つのかどうか?
誰か調べてくれないだろうか?
しかし結構危険な実験であり(Walkerさんも2回接触事故を起こしているし)、学部学生の卒業研究のテーマ、というわけにはいかないだろう。
ちなみに、サイテーションインデックスで調べてみたところ、現時点でこの論文を引用している論文は2件のみ。論文発表後に大きな発展はまだ無いようだ。
不気味の谷の日
今日は久しぶりに弁当無し。
学食でラーメンを食べていると、隣の席で学生さん(院生さん?)2名が、不気味の谷の話をしているのに気づいた。話の内容から、どうも工学系の人たちだったようだ。
その時「俺の論文読んだ?」とかなんとかいきなり話しかけたらウケたと思うが、黙って立ち去ったのだった。
仕事机に戻って、アクセス解析の結果を眺めていたら、
「不気味の谷 レポート 考察」
という、こりゃ明らかに学生さんだと分かる検索キーワードの組み合わせが。
普段は
「ミュラーリヤー レポート 考察」
ですが、今回のはテーマが新しい。
どちらの先生か存じませんが、学部学生のレポート課題に不気味の谷をテーマにしましたか。
某大学のみなさん、ごくろうさまです。でも面白そうですね。
どんな課題かなあ?
学食でラーメンを食べていると、隣の席で学生さん(院生さん?)2名が、不気味の谷の話をしているのに気づいた。話の内容から、どうも工学系の人たちだったようだ。
その時「俺の論文読んだ?」とかなんとかいきなり話しかけたらウケたと思うが、黙って立ち去ったのだった。
仕事机に戻って、アクセス解析の結果を眺めていたら、
「不気味の谷 レポート 考察」
という、こりゃ明らかに学生さんだと分かる検索キーワードの組み合わせが。
普段は
「ミュラーリヤー レポート 考察」
ですが、今回のはテーマが新しい。
どちらの先生か存じませんが、学部学生のレポート課題に不気味の谷をテーマにしましたか。
某大学のみなさん、ごくろうさまです。でも面白そうですね。
どんな課題かなあ?
DS-20Liにサイクルコンピュータ装着
自転車で詳しい走行履歴を記録したい場合は、iPhoneのiTrailアプリを使用している。
しかし、iTrailではわかりづらい情報が一つ。最高時速である。
GPSを利用するiTrailでは、信号が受信しづらい場所だと、「自分の位置」が大きくずれることがある。突然100mくらいピョーンと飛んでみたり。
このためであろうか?ストライダでのんびり走っていたような場合でも、最高時速が90 kmなんて表示されたりすることがある。だからiTrailが示す最高時速は全く信用できない。
でも知りたいじゃないですか、最高時速。
そこでサイクルコンピュータを装着してみた。
ただし、ストライダではなく、インテリジェントバイク DS-20 Liの方に。
電動アシスト自転車では、動力部が発するノイズで無線方式のサイクルコンピュータは向いていないらしい。そこで有線方式のものをアマゾンで選んだ。最高時速が知りたいだけであり、高機能の物は必要ないので、なるだけ安価な物、ということで、MG サイクロコンピューター(シルバー) Y9080というのをチョイス。送られてきたパッケージには、Y9080という記述はなく、Magic One Compact Computer MG-CW9とある。Y9080って何だ?
早速自転車に装着開始。
夜中に共同自転車置き場で作業したので、そのとき私を見かけた人は不審者がいると思ったんだはず (^^;
センサーの装着位置を間違えたため、固定用の結束バンドを何本か無駄にしてしまった。しかし自宅に結束バンドのストックが大量にあったので、なんとか作業終了。
テストのため、前輪を回す。
が、全く反応無し。
センサーの位置を微調整しながら、何度もテストを繰り返したがまるで駄目。
購入時についていたボタン電池がへたれているのかも、と思い、コンビニで新品を購入してセット。そのとき、一瞬だけ本体が反応したように見えたが、すぐに駄目に。
電池交換の際には、取り付けブラケットから本体を一度取り外すことになる。もしかして、さっき一瞬反応したのはそれが原因だったのではないか?そこで、サイコン本体を、取り付けブラケットから外し、再度装着、という作業を何度か繰り返したところ、めでたくタイヤの回転を検出してくれるようになった。
本体と取り付けブラケットの接点との接触不良だったのだろうか?
ともあれ、これでiPhone以外の装置でも、最高時速(等)が記録できるようになった。
しかし、iTrailではわかりづらい情報が一つ。最高時速である。
GPSを利用するiTrailでは、信号が受信しづらい場所だと、「自分の位置」が大きくずれることがある。突然100mくらいピョーンと飛んでみたり。
このためであろうか?ストライダでのんびり走っていたような場合でも、最高時速が90 kmなんて表示されたりすることがある。だからiTrailが示す最高時速は全く信用できない。
でも知りたいじゃないですか、最高時速。
そこでサイクルコンピュータを装着してみた。
ただし、ストライダではなく、インテリジェントバイク DS-20 Liの方に。
電動アシスト自転車では、動力部が発するノイズで無線方式のサイクルコンピュータは向いていないらしい。そこで有線方式のものをアマゾンで選んだ。最高時速が知りたいだけであり、高機能の物は必要ないので、なるだけ安価な物、ということで、MG サイクロコンピューター(シルバー) Y9080というのをチョイス。送られてきたパッケージには、Y9080という記述はなく、Magic One Compact Computer MG-CW9とある。Y9080って何だ?
早速自転車に装着開始。
夜中に共同自転車置き場で作業したので、そのとき私を見かけた人は不審者がいると思ったんだはず (^^;
センサーの装着位置を間違えたため、固定用の結束バンドを何本か無駄にしてしまった。しかし自宅に結束バンドのストックが大量にあったので、なんとか作業終了。
テストのため、前輪を回す。
が、全く反応無し。
センサーの位置を微調整しながら、何度もテストを繰り返したがまるで駄目。
購入時についていたボタン電池がへたれているのかも、と思い、コンビニで新品を購入してセット。そのとき、一瞬だけ本体が反応したように見えたが、すぐに駄目に。
電池交換の際には、取り付けブラケットから本体を一度取り外すことになる。もしかして、さっき一瞬反応したのはそれが原因だったのではないか?そこで、サイコン本体を、取り付けブラケットから外し、再度装着、という作業を何度か繰り返したところ、めでたくタイヤの回転を検出してくれるようになった。
本体と取り付けブラケットの接点との接触不良だったのだろうか?
ともあれ、これでiPhone以外の装置でも、最高時速(等)が記録できるようになった。
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